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【特集】ブイキューブ Research Memo(6):成長ドライバーは形態別ではクラウド、アプライアンス


■決算動向

(2) 2015年12月期予想

ブイキューブ<3681>は2015年12月期の連結業績を売上高6,600百万円(前期比41.0%増)、営業利益502百万円(同24.5%増)、経常利益530百万円(同10.9%減)、当期純利益267百万円(同2.0%増)と予想している。前回予想に比べて営業利益、当期純利益は変わっていないが、売上高は200百万円、経常利益は30百万円上方修正された(2015年8月13日発表)。経常利益が前期に比べて減益と予想しているのは、2014年12月期に発生した為替差益(171百万円)を見込み難いとの予想のため。また当期純利益も税負担の増加により伸び率は低くなると予想している。

連結ベースでの地域別売上高は、日本で5,480百万円(同37.2%増)、中国で900百万円(同52.4%増)、その他海外で220百万円(同125.3%増)と予想している。連結ベースでの形態別売上高は、クラウドで3,750百万円(同32.8%増)、オンプレミスで780百万円(同1.1%増)、アプライアンスで1,630百万円(同91.2%増)、その他で440百万円(同87.6%増)を見込んでいる。

これから明らかなように、売上高の成長ドライバーは形態別ではクラウド、アプライアンス、地域別では中国となっている。その他海外の売上高も積極的な顧客開拓により今期は拡大を見込んでいる。

経費面では、仕入れの増加676百万円(うちアプライアンス512百万円)、ソフトウェア償却費の増加183百万円、その他外注費等の増加147百万円に加えて、PVC社の連結子会社化(通年負担)や営業・開発人員の増加による人件費等の増加480百万円、販売政策費の増加107百万円、地代家賃の増加171百万円、のれん償却費57百万円などを見込んでいる。このような先行投資的な経費の増加が続くが、クラウド、アプライアンスを中心とした増収でカバーし、通期でも増益を見込んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《RT》

 提供:フィスコ

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