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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):積水化、三菱重、マキタ、みずほFG

■積水化学工業 <4204>  1,277円  -36 円 (-2.7%)  本日終値
 積水化学工業<4204>が反落。クレディ・スイス証券では、第2四半期決算において同社が環境・ライフラインカンパニーで減損損失を計上することを確認できれば、「来期の増益期待が高まる」と予想。16年3月期営業利益を972億円から920億円(会社予想は920億円)に、目標株価を1900円から1700円に引き下げ。ただ、「第2四半期決算が株価の転換点になる」との見方から、レーティングは「アウトパフォーム」を継続している。

■三菱重工業 <7011>  569.4円  -13.5 円 (-2.3%)  本日終値
 モルガン・スタンレーMUFG証券の機械・資本財セクターの北米機関投資家訪問では、業界全般に対して厳しい見方が多く、関心も低かったと指摘。三菱重工業<7011>、三菱電機<6503>、住友重機械工業<6302>といったレイトサイクル事業が今後の業績を下支えする銘柄に対しても、「業界内では相対的には魅力的かもしれないが、そもそも業界内のどの銘柄も保有しなくてもいいのでは」といった意見さえ聞かれたと指摘。見捨てられたと思っていたコマツ<6301>や日立建機<6305>に関する質問が意外と多く、過去に関心が高かったダイキン工業<6367>の質問数がかなり減少するなど、「中国リスクはかなり織り込まれた印象」と解説。東芝<6502>の不正会計によるコングロマリット全般への不信感解消には、「かなり時間がかかるとの見解が多数だった」と報告している。

■マキタ <6586>  6,970円  -160 円 (-2.2%)  本日終値
 マキタ<6586>が反落。東海東京調査センターでは、ヒストリカルで見て割高感がなく対ユーロでの円高のため、「16年3期は営業減益だが、為替前提が同じ17年3月期以降は増益」との見方で、17年3月期は過去最高益を更新すると解説。PER20倍は妥当と判断して、目標株価を5820円から6800円に引き上げ。レーティングは「ニュートラル」を継続している。

■伊藤ハム <2284>  630円  -14 円 (-2.2%)  本日終値
 伊藤ハム<2284>が3日続落。きょうは、SMBC日興証券が同社についてリポートをリリースしている。同証券は、目標株価を840円から710円へ引き下げているものの、業績予想に変更はないとしている。投資評価は「2」(中立)を継続。同証券の業績予想には同社と米久<2290>との経営統合は前提としていないとしたうえで、「共同持株会社設立以降は、加工事業における生産設備の有効活用や原料調達コスト削減などの収益性改善が注目点の一つとなろう」と指摘。また、大株主である三菱商事<8058>の経営統合後の出資比率(伊藤ハム20.06%)は38.94%になると試算されるとし、「三菱商事グループの食肉関連事業とのシナジーにも期待したい」としている。

■日本ハム <2282>  2,470円  -49 円 (-2.0%)  本日終値
 日本ハム<2282>が続落。きょうは、SMBC日興証券が同社の目標株価を大幅に引き下げたことが確認されている。同証券は同社について、「16年3月期以降の業績予想を減額修正し、目標株価を従来の4920円から3480円へ29%引き下げる」としている。ただ、投資評価は「1」(アウトパフォーム)を継続。「豪州では世界の旺盛な牛肉需要に沿って肉牛の処理頭数が拡大してきたため、一時的に肉牛需給がひっ迫している」などとしたうえで、同社の豪州事業を中心に業績予想を減額している。ただ、食品株における同社の株価の割安感が強いことや、コーポレートガバナンスの改善にも期待できることなどを考慮し、「強気の投資スタンスを継続する」としている。

■みずほFG <8411>  233.4円  -4.4 円 (-1.9%)  本日終値
 東海東京調査センターでは、世界同時株安・日本株下落の中で、「先行して底入れの動きを見せているのが好配当利回り株」と指摘。配当取りの時期といった要因に加え、徐々にバリュエーションを意識し始めた可能性もあるとの見方で、マーケット環境の不透明感が和らぐとより一層、割安株への注目度が高まりそうと解説。個別ではPBRやPER、予想配当利回りともに割安感があるみずほフィナンシャルグループ<8411>に対し、「中期的に有望な投資対象」と評価し、流動性の高い主な好配当利回り株として、あおぞら銀行<8304>、三井物産<8031>、住友商事<8053>、日産自動車<7201>、JXホールディングス<5020>、伊藤忠商事<8001>、大東建託<1878>、ダイハツ工業<7262>などを紹介している。

■ディスコ <6146>  9,350円  -170 円 (-1.8%)  本日終値
 ディスコ<6146>が反落。国内大手証券では、製品別売上高は、レーザーダイサを中心に装置が想定よりも低調、消耗品は想定線、その他事業が好調、全社では想定通りに進捗していると指摘。「足元、3D-NAND向けの前工程の設備投資が盛り上がっている」として、「3D専用のストレフリリーフ装置の需要が発生する可能性が高く、同社への恩恵も大きい」と解説。Fan-Outパッケージは、台湾でスマホ用デバイス向けに大量採用される可能性が高まっているとみて、その場合は16年に同社製ダイサ、グラインダの大型需要が発生すると想定。レーティング「バイ」と目標株価1万2379円を継続している。

■すかいらーく <3197>  1,557円  -28 円 (-1.8%)  本日終値
 すかいらーく<3197>が反落。同社は17日引け後、会社分割の方式で持ち株会社体制へ移行するため分割準備会社の設立、および16年1月1日(予定)を効力発生日として、同社が運営するレストラン事業が有する権利義務の一部を、会社分割により、分割準備会社に承継させると発表した。グループ経営を高度化させ同社グループの競争力を高めるため、持ち株会社体制に移行する。それに先立ち、吸収分割を実施するとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,234円  -104 円 (-1.4%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が軒並み安。日本時間きょう未明の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが見送られたことで、外国為替市場ではドル売り要因となり、足もとは1ドル=119円台に入るなど円高に振れている。これを受けて輸出比率の高い自動車セクターは為替メリットへの期待が後退し、売りに押される展開を強いられている。

■ホシザキ電機 <6465>  8,060円  -70 円 (-0.9%)  本日終値
 ホシザキ電機<6465>が小幅反落。東海東京調査センターでは、国内の飲食店向けは伸び悩みとなるものの、病院・老健向けなど非飲食店向けが伸長すると予想。非飲食店については、「同社はユーザーのメニュー開発から携わっていることが多く、これまでの営業活動が売上寄与に奏功しそう」との見方で、15年12月期営業利益を305億円(会社計画は290億円)と予想。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を6900円から8400円に引き上げている。

●ストップ高銘柄
 リソー教育 <4714>  234円  +50 円 (+27.2%) ストップ高   本日終値
 フュートレック <2468>  479円  +80 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 バルクホールディングス <2467>  480円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値

●ストップ安銘柄
 オプトロム <7824>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   本日終値

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