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【市況】不透明感は残るが、一先ずイベント通過による押し目拾いのスタンス/オープニングコメント


 18日の東京市場は売り先行となり、売り一巡後は大型連休を控えて薄商いの相場展開になりそうだ。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、中国金融市場の混乱を受けた世界経済の影響や、着実なインフレ率の上昇を確認したいとの理由で政策金利は据え置かれた。

 イエレンFRB議長の会見などを受けて上げ幅を拡大させる局面がみられたが、NYダウは引けにかけて下げに転じるなど荒い値動きに。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円安の18160円となり、これにさや寄せする格好から始まろう。

 もっとも一先ずFOMCが通過したことから、売り一巡後は底堅さが意識されよう。大型連休を控えていることから参加者は限られており、商いが膨らみづらい需給ではあるが、売り込まれていた銘柄等へは押し目を拾う動きもみられよう。低位材料株や中小型株などの個人主体の物色となりそうだが、国内では安保法案成立後は経済対策への期待感なども高まりやすく、物色意欲は根強いとみられる。

 日経平均は前日の上昇部分を帳消しにする可能性はあるものの、5日線辺りが支持線として意識されやすい。同水準での底堅さが意識されるようならば、トレンドとしては下値切り上げによるリバウンド基調が継続する。

 FRBでは世界経済に配慮した格好での利上げ見送りとなったが、今後は10月や12月予測などが相場変動要因につながりやすい。不透明感は残るが、一先ずイベント通過による押し目拾いのスタンスになる。
《AK》

 提供:フィスコ

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