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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は120円前後で推移か、米利上げ先送りで円売り抑制も


17日のドル・円相場は、東京市場では120円35銭から120円98銭で推移。欧米市場でドルは一時120円99銭まで買われたが、119円80銭まで反落し、119円99銭で取引を終えた。

本日18日のドル・円は120円前後で推移か。米利上げ開始時期は12月以降になるとの見方が広がっており、米長期金利は低下していることから、リスク選好的な円売りは抑制される可能性がある。

17日に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で政策金利の据え置きが8対1の賛成多数で決定された。市場関係者の多くが予想した通りの会合結果となったが、一部からFOMCの声明内容やイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の会見内容は「予想よりもハト派的だった」との声が聞かれた。

次回のFOMC会合は10月27-28日に開催されるが、ここでの利上げ決定を予想している市場関係者は少数にとどまる。現時点では利上げ開始は12月になるとの見方がコンセンサスになっており、年内利上げなしの予想も増えている。

今回のFOMC会合でも利上げが決定されなったことで、米国景気の順調な回復や持続的な成長に対する懐疑的な見方が一部で浮上している。年内利上げの可能性は残されているものの、リスク選好的なドル買いが大きく広がるかどうか微妙な状況だ。

《SY》

 提供:フィスコ

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