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【市況】17日の香港市場概況:ハンセン指数は反落、米FOMCを控えて投資家は様子見姿勢


17日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比112.03ポイント(0.51%)安の21854.63ポイントに反落する半面、本土企業株で構成されるH株指数は59.46ポイント(0.60%)高の9964.17ポイントと続伸した。売買代金は898億8700万香港ドル(16日は832億8300万香港ドル)。

引けにかけて売り買いが交錯する流れ。昨夜の欧米株高や中国の政策期待などは支えになったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を今夜に控え、積極的な売買が限定された。

ハンセン指数の構成銘柄では、香港地下鉄などの香港鉄路(MTR:66/HK)が2.3%安、政府系港湾大手の招商局国際(144/HK)が2.2%安、銀行の中銀香港(2388/HK)が1.6%安と下げが目立った。米金利動向に敏感な香港不動産株もさえない。

一方、H株保険セクターは軒並み上昇。中国太平洋保険(集団)(2601/HK)が3.2%高、中国人民財産保険(2328/HK)が3.1%高、中国人民保険集団(1339/HK)が2.1%高、中国人寿保険(2628/HK)が2.0%高と値を上げた。

ビール各社の銘柄も物色される。青島ビール(168/HK)が8.6%高、華潤創業(291/HK)が4.1%高と買い進まれた。ビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABI)がこのほど、2位の英SABミラーに買収を打診したことが刺激材料。華潤創業はミラーと合弁で「雪花ビール」生産・販売を手がけているだけに、業界再編などの思惑が先行した。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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