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【特集】きちり Research Memo(8):自己株式取得を発表、上限取得価額は1億円


■株主還元策

株主還元策としては配当と株主優待を実施している。2016年6月期の1株当たり配当金は前期比横ばいの7.5円(配当性向16.9%)を予定しているが、今後は配当性向を段階的に引き上げ、2018年6月期には30%の水準を目指すとしている。2018年6月期の業績が、計画どおり達成された場合、配当性向30%を基準にすれば配当金は30円となる計算で、今後の配当成長が期待される。

また、株主優待に関しては、12月末の株主(100株以上)に対して、同社グループ店舗で利用できる3,000円分の優待券を、近隣に店舗がないようであれば、同社事業の関連商品を贈呈する。

なお、きちり<3082>は経営環境の変化に対応した機動的な経営遂行を目的として、自己株式の取得も2014年以降実施している。2015年6月末時点での自己株式数は437千株と発行済み株式数の4.1%を占めている。2015年7月にも自己株式の取得を発表しており、2015年8月~12月までに、上限株数で125千株、上限取得価額で100百万円として自己株式の取得を行っていく予定だ。今後、株価が下落する局面においては下支え要因として機能するものと考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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