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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アドテスト、オリックス、Jパワー、国際石開帝石

■IIJ <3774>  2,237円  +65 円 (+3.0%)  本日終値
 インターネットイニシアティブ<3774>が3日続伸。同社はきょう、標的型メール攻撃対策に有効な「サンドボックスオプション」の提供を10月5日から開始すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。このサービスは、安全な仮想環境上でメールの添付ファイルを実行し、それを観察することで疑わしいファイルを検知するもの。企業のメールシステムに必要なセキュリティー機能をクラウド型で提供する「IIJセキュアMXサービス」の機能を拡充するかたちで提供する。

■アドバンテスト <6857>  967円  +25 円 (+2.7%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>が3日続伸。16日の取引終了後、シンガポール子会社がマレーシアの半導体製造受託企業ファブトロニクス社および政府系機関のNCIAと、ペナンに設立するテスト・ラボとトレーニングセンターに、戦略的パートナーとして参画することとなったと発表しており、グループ業績への寄与を期待した買いが入っている。同施設は、将来の半導体テストならびに製品評価に関する技術者の育成を行う施設。今回のパートナーシップでは、NCIAがペナンに半導体テスト・ラボを開設、ファブトロニクス社がラボのシェアードサービスやエンジニアのトレーニングを運営し、アドバンテはテスト・システム「V93000 Smart Scale」がを提供するという。「V93000 Smart Scale」は、デバイス設計から量産までサポート可能な拡張性の高さを特徴とし、さまざまな用途が求められるテスト・ラボでの使用にも最適としている。

■オリックス <8591>  1,633.5円  +39.5 円 (+2.5%)  本日終値
 オリックス<8591>が続伸。同社は16日、インドネシアでオートローン事業を展開するPT. Sinar Mitra Sepadan Finance(SMS社)を買収することを発表した。同社は、1975年にインドネシアに進出し、現地の大手企業から中堅・中小企業向けに設備リースや自動車リース事業を展開している。今回の買収で、オートローンへと事業領域を拡大し、インドネシアでの金融サービスの多角化を図る。インドネシア金融庁から許可を取得し、今年10月をメドに、外資企業の出資上限比率となるSMSの発行済み株式の85%を取得する予定。

■Jパワー <9513>  3,770円  +80 円 (+2.2%)  本日終値
 J-POWER<9513>が3日ぶりに反発。ゴールドマン・サックス証券は16日、同社株のレーティングを「中立」から「買い」に引き上げた。目標株価は4400円としている。「長期成長ポテンシャルは不変だが、株価は下げ過ぎ」と指摘している。特に、原油価格下落と原発再稼働で同社以外の電力株に関心が集まった過去3カ月間、同社株は対セクターでアンダーパフォームしてきた。しかし、同社の発電コスト優位性と長期的な増益ポテンシャルは不変とみており、バリエーション的に割安と分析している。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,124円  +23 円 (+2.1%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連や昭和シェル石油<5002>、富士石油<5017>など石油元売りセクターが軒並み高となった。前日の米国株高は原油価格の上昇と歩調を合わせたリスクオンの流れを反映、エネルギー関連株が全体市場を牽引するかたちとなったが、東京市場でもこの動きが波及している。北米指標であるWTI原油先物価格は前日に2ドル56セント高の1バレル=47ドル15セントと大幅続伸しており、原油市況の上昇で収益メリットが見込めるとの思惑が買いの背景となっている。

■東芝 <6502>  323.3円  +6.5 円 (+2.1%)  本日終値
 東芝<6502>が続伸。SMBC日興証券では、「依然として業績面や追加構造改革に関して不透明要因が残ることは確か」としながらも、不適切会計問題に伴う大幅な決算公表遅延や旧経営陣が殆ど辞任するなどの経営体制の混乱、特設注意市場銘柄指定といった悪材料は概ね織り込まれていると指摘。17年3月期以降の事業環境は、緩やかな改善傾向を想定して、レーティング「2」、目標株価300円でカバレッジを再開。市場の一部では、これが買い安心感に繋がったとみられているようだ。

■日本航空 <9201>  4,380円  +80 円 (+1.9%)  本日終値
 JAL<9201>が続伸。きょうは、国内大手証券がJALについてポジティブなリポートをリリースしており、買い手がり材料視されている。同証券は、訪日外国人予想の修正に合わせて、JALに対する業績予想を上方修正。同社は16年3月期に、原油はコールオプションを使用したヘッジが多く、原油安の恩恵は即座に業績に反映されやすいと解説。7~9月期以降も原油安の恩恵で営業増益が継続するとみているほか、同証券予想に基づく16年3月期配当利回りが3.0%と高いことなどを評価している。目標株価は5300円から5500円へ若干引き上げられ、レーティングは「バイ」を継続している。

■ガリバー <7599>  1,109円  +20 円 (+1.8%)  本日終値
 ガリバーインターナショナル<7599>が3日ぶりに反発。個人同士のクルマ売買がおトクかつ安心して行えるサービスアプリ「クルマジロ」を、この日から本格稼働したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。「クルマジロ」は、スマートフォン向けの専用アプリケーションを利用してクルマの個人売買を行うというもの。ガリバーが第三者として個人間の取引を仲介するので、個人情報を双方に開示することなく売買ができるほか、全国300以上のガリバー店舗で出品査定や納車が行えることなどの特徴がある。中古車の個人間売買は、消費税がかからない利点やネットの普及で参入する企業が増えており、知名度を強みに商機は大きいと判断したようだ。

■三井住友FG <8316>  4,854円  +69 円 (+1.4%)  本日終値
 三井住友フィナンシャルグループ<8316>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンク株が高い。みずほフィナンシャルグループ<8411>も値を上げている。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は17日、日本国債の格付けを「ダブルAマイナス」から「シングルAプラス」に1段階引き下げることを発表した。S&Pが日本国債をシングルA格に引き下げた影響が懸念されたが、ムーディーズなどは昨年末に日本国債を格下げしていることもあり、債券や為替市場は落ち着いている。メガバンクは日本国債を大量に保有しているが、この日の株価への影響は限定的で、全般相場が上昇するなか、買いが先行している。

■ANAホールディングス <9202>  349.4円  +4.9 円 (+1.4%)  本日終値
 JPモルガン証券の運輸セクターのリポートでは、「昨今のリスクオフ相場で株価が下落してきたものの、ファンダメンタルズには大きな変化がない」と指摘。特に、インバウンド需要に対する株式市場の懸念が行き過ぎと考え、訪日外国人数の構造的成長がまだまだ続くとの中長期見通しを継続し、短期的に見ても中国の経済減速などによる影響は限定的と解説。今後、各社の月次データと第2四半期決算で堅調な輸送量と業績が確認されれば、株価も回復するとみて、引き続き、空運株を運輸セクターのトップピックとして推奨。短期選好はANAホールディングス<9202>、長期選好は日本航空<9201>、それ以外では、JR西日本<9021>、JR東日本<9020>、西武ホールディングス<9024>、商船三井<9104>を買い推奨している。

●ストップ高銘柄
 モリテックス <7714>  299円  +80 円 (+36.5%) ストップ高   本日終値
 岡本硝子 <7746>  242円  +50 円 (+26.0%) ストップ高   本日終値
 バルクホールディングス <2467>  398円  +78 円 (+24.4%) 一時ストップ高   本日終値
 ネクスグループ <6634>  654円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 ブレインパッド <3655>  539円  +80 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 アイビーシー <3920>  8,890円  -3,000 円 (-25.2%) ストップ安   本日終値
 オプトロム <7824>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   本日終値
 2銘柄

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