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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):オムロン、キユーピー、ソニー、太陽誘電

■オムロン <6645>  4,190円  +175 円 (+4.4%)  本日終値
 16日、オムロン <6645> がナスダック上場の産業用ロボットメーカーであるアデプトテクノロジーを買収すると発表したことが買い材料。同社は米子会社を通じアデプト社に対してTOB(株式公開買い付け)を実施する。TOB価格は1株13ドルで、総額約2億ドル(約240億円)となる。アデプト社は製造業の多様なニーズに対応できる幅広い品ぞろえとともに、ロボットを制御する技術やロボットの目となるビジョンセンサー技術に強みを持つ。発表を受けて、相乗効果や競争力強化による事業拡大に期待する買いが向かった。

■キユーピー <2809>  2,366円  +97 円 (+4.3%)  本日終値
 キユーピー<2809>が反発。16日の取引終了後、12月1日出荷分から、「アヲハタ 十勝コーン ホール」などコーン缶詰類(国産)の価格を約4~8%、「スノーマン 目玉焼風まるオムレツ」など業務用タマゴ加工品の価格を約2~7%それぞれ引き上げると発表しており、採算改善への期待から買われている。コーン缶詰類に関しては、種子価格や肥料代、農薬代などの栽培コストの増加で原料価格が一段と上昇していること、また、業務用タマゴ加工品に関しては今年春以降の鶏卵価格の異例の高値推移などが要因としている。

■ソニー <6758>  3,224.5円  +128.5 円 (+4.2%)  本日終値
 ソニー<6758>、オリンパス<7733>が続伸。16日の取引終了後、両社の医療事業合弁会社であるソニー・オリンパスメディカルソリューションズを含む3社で、4K外科手術用内視鏡システムを製品化したことを発表、これを好感する動き。この新製品は、光源部分、内視鏡からモニターまで、最先端の4K技術と各種ノウハウが組み込まれた、これまでにない外科手術用内視鏡システム。外科手術用内視鏡システム「VISERA 4K UHD」のブランド名で、10月上旬からオリンパスが日本とヨーロッパで順次発売を開始する。

■日東工業 <6651>  2,210円  +81 円 (+3.8%)  本日終値
 電設資材のキャビネットでトップの、日東工業<6651>が反発。同社は16日の午後1時に、シンガポールの配電盤メーカーであるGathergates社の発行済み株式の全てを取得して子会社化すると発表した。前日は特段材料視されなかったものの、きょうになって好感されているようだ。Gathergates社は、シンガポール、マレーシアを主要マーケットとし、分・配電盤、制御盤等を製造・販売する企業グループ。Gathergates社の発行済み株式の全株378万1株を29億1400万円で取得する。

■太陽誘電 <6976>  1,557円  +54 円 (+3.6%)  本日終値
 太陽誘電<6976>が3日続伸。この日の午前中、静電容量330μF(マイクロファラッド)で定格電圧6.3Vを実現した「JMK325ABJ337MM」と同4.0Vの「AMK325AC6337MM」の量産を10月から玉村工場(群馬県佐波郡玉村町)で開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。新たに量産を開始する2製品は、従来品からそれぞれ定格電圧を向上させたもので、情報・通信関連機器の電源平滑用途で使用されるもの。現在、多くのデジタル機器は、電源の高効率化のためスイッチング方式の電源回路の搭載が進んでおり、そのような電源回路では、機器を安定的に動作させるため、出力側に平滑用途の大容量コンデンサが複数搭載されている。新製品はこうしたニーズに対応しており、当初は、月産100万個体制を構築するという。また、年内には静電容量220μFで定格電圧10Vを実現した「LMK325ABJ227MM」と6.3Vの「JMK325AC6227MM」の量産も開始するとしており、大容量品のラインアップ拡充による業績への貢献が期待されている。

■いちごHD <2337>  267円  +9 円 (+3.5%)  本日終値
 いちごグループホールディングス<2337>が反発。同社は16日引け後、愛知県豊川市に建設された「いちご豊川御津町佐脇浜ECO発電所」が発電を開始したと発表。いちごECOエナジー(同社の100%子会社)は、開発が確定している29発電所(101MW)を計画通り進捗させており、これらの29発電所が計画通り20年稼働した場合の将来収益想定(営業収益-減価償却費)は合計約350億円になると試算している。

■SBIホールディングス <8473>  1,405円  +43 円 (+3.2%)  本日終値
 16日、SBI <8473> が、子会社SBIインベストメントを通じて超小型衛星の設計開発および超小型衛星を利用した宇宙ソリューションを提供するアクセルスペースへ出資したと発表したことが買い材料。今回の出資は、アクセルスペースが実施した総額18億円の第三者割当増資を複数のベンチャーキャピタルと共同で引受けたもの。アクセルスペースは今回の調達資金を利用して、地球観測用の超小型衛星を新たに打ち上げ、地球観測画像データ事業に参入する予定としている。

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