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【特集】イージェイHD Research Memo(6):16年5月期は増収減益の見込み、人員体制の強化を継続


■決算動向

(2) 2016年5月期業績見通し

E・Jホールディングス<2153>の2016年5月期の連結業績は、売上高が前期比2.0%増の23,200百万円、営業利益が同2.5%減の1,510百万円、経常利益が同1.3%減の1,610百万円、当期純利益が同7.0%減の1,300百万円と増収減益を見込んでいる。

2016年5月期においても公共事業による社会インフラ整備に関しては、高速道路や橋梁などの長寿命化対応や巨大地震等の大規模自然災害に備えた防災・減災対策事業、再生可能エネルギーを活用したスマートシティ事業などの推進により、前期並みの予算計上が想定され、同社の受注高も前期比4.7%増の23,200百万円と堅調な推移を見込んでいる。一方で、利益ベースでは引き続き人件費の増加が負担となり、若干の減益となる見通しだ。

人員体制の強化は継続していく方針で、新卒採用社数は2015年春の40名弱に対して、2016年春は60名弱の募集を行う予定となっている。人手不足が続くなかで、ここ最近は海外留学生の採用も積極的に行っており、グローバル人材の育成も強化している。

なお、同社の業績は売上高の9割超が官公庁向けで占められるため、売上高、利益ともに第4四半期に偏重する季節要因があり、第3四半期までは利益ベースで赤字が続く構造となっていることには留意しておく必要がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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