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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ローソン、豊田通商、ソニー、ファンコミ

■ローソン <2651>  8,720円  +140 円 (+1.6%)  本日終値
 SMBC日興証券のコンビニセクターのリポートでは、コンビニ業界の既存店売上高は2014年4月の消費増税後、労働時間減少や節約志向の高まりを背景に苦戦を余儀なくされたと指摘。それでも、「サービス業の構造的な雇用拡大を背景に労働時間の増加が続きそう」との見方で、「実質賃金プラス転換に伴い節約志向が徐々に後退して売上は回復へ向かう」と解説。今後は出店競争緩和により既存店、新店ともに売上が確保しやすい環境に転じるとみて、「業界環境は好転する」と予想。個別では、本業強化が進むローソン<2651>をトップピック推奨している。

■豊田通商 <8015>  2,777円  +37 円 (+1.4%)  本日終値
 豊田通商<8015>が続伸。同社は15日、沖縄でクロマグロの中間育成事業(稚魚から養殖事業者に出荷できる大きさの幼魚まで育成する事業)を開始すると発表しており、これを材料視する買いが流入している。同社の100%出資子会社ツナドリーム沖縄が手掛ける。クロマグロ天然資源の保護に対する動きが世界的に強まる中、国内では水産庁が天然小型クロマグロの漁獲量を50%に削減することを決めるなど、漁獲規制が強化されている。そのなか、同社は「近大マグロ」で知られる近畿大学と提携し、マグロ養殖事業に注力しており、株式市場でも関連有力株として位置づけられている。

■ジェイエイシ <2124>  833円  +11 円 (+1.3%)  本日終値
 ジェイエイシ<2124>が反発。同社は人材紹介ビジネスを手掛け、外資系向けで強みを持つ。15日取引終了後に発表した8月度の月次売上高(連結ベース)は9億2714万円で前年同月比24.6%増と好調。伸び率は前月を上回り、今期に入り4月に次ぐ高い伸び率となった。なお、今期累計(1~8月)では20.2%増となっており、これを評価するかたちで買われている。

■ソニー <6758>  3,096円  +36 円 (+1.2%)  本日終値
 ソニー<6758>が3日ぶり反発。同社は15日、プレイステーション4(PS4)の国内における希望小売価格を、10月1日から従来の税抜3万9980円から3万4980円に値下げすることを発表した。17日から幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される「東京ゲームショウ2015」ではPS4対応のバーチャルリアリティ(VR)システム「PlayStationVR(プレイステーション ヴィーアール)」や新作ソフトも数多く展示される予定で、PS4の国内普及へ期待が高まりそうだ。

■日本新薬 <4516>  4,510円  +45 円 (+1.0%)  本日終値
 日本新薬<4516>が4日続伸。岩井コスモ証券は15日、同社株の投資判断を新規「A」とし目標株価を5500円に設定した。肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療剤の「セレキシパグ」など魅力なパイプラインを持つほか、好調な業績が見込めることなどを評価している。前立腺肥大症に伴う排尿障害改善剤「ザルティア」やがん疼痛・慢性疼痛治療薬「トラマール」・「ワントラム」などが好調。16年3月期の連結経常利益は前期比11%増の95億円と会社予想(93億円)に対し増額修正を予想している。また「セレキシパグ」はPAHを効能として欧米など海外で昨年12月に承認申請しており、今年度中には承認される見通し。同薬に対しては、「大型新薬への成長が期待できる」とみている。

■ファンコミ <2461>  778円  -114 円 (-12.8%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 ファンコミュニケーションズ<2461>が大幅反落。欧州有力証券では、8月の売上高が前年比で31%増となったことを受け、「このままいくと15年12月期は会社予想を上回りそう」と指摘。レーティングを「売り」から「アンダーパフォーム」に、目標株価を870円から980円に、それぞれ引き上げている。

■日本車輌製造 <7102>  292円  -24 円 (-7.6%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 15日、日車両 <7102> が従来2.5円を計画していた16年3月期の上期配当(前期は2.5円)を見送ると発表したことが売り材料。従来2.5円を計画していた下期配当についても未定に変更した。16年度以降に売上計上を予定していた米国向け大型鉄道車両案件で設計見直しが必要となり、米国子会社の現地工場で製造工程に長期の遅延が生じる見込みとなった。これにより多額の損失発生が想定され、第2四半期に少なくとも35億円程度の影響が生じる見通し。業績への精査中としながらも、今後の事業環境なども考慮し配当予想を下方修正した。

■伊藤ハム <2284>  656円  -33 円 (-4.8%)  本日終値
 伊藤ハム<2284>と米久<2290>は、売り先行で軟調な推移。両社は15日の取引終了後、共同株式移転の方法により来年4月1日に共同持ち株会社を設立し、経営統合すると発表した。両社の経営統合は、円安や世界的な食肉需要の高まりを背景に、食肉相場が高値水準で推移するなど厳しい環境下にあることから、経営統合による調達コストの低減や、アジアを中心とした新興国マーケットの開拓を進めるのが狙い。株式移転に関しては、伊藤ハム株式1株に対して共同持ち株会社株式1株を、米久株式1株に対しては3.67株を割り当てるとしている。なお、今後は、経営統合の承認を求める臨時株主総会を1月中旬に開催。また、伊藤ハムと米久は3月28日付で上場廃止となる予定。

■大阪チタ <5726>  3,480円  -160 円 (-4.4%)  本日終値
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が反落。きょうは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が同社についてリポートをリリースしている。同証券は同社について業績予想を下方修正しているものの、目標株価は2350円から3380円へ引き上げられた。レーティングは「ニュートラル」を継続。同社が新規に参入しようとしている航空機機体向けについては、価格下落は不可避ととの見解を示したうえで、「寡占市場における競争激化により、最悪シナリオは勝者なき消耗戦になることも考えられ、フル稼働後の利益成長は限定的となる可能性がある」と指摘している。

■エイチ・アイ・エス <9603>  3,660円  -165 円 (-4.3%)  本日終値
 国内調査機関のTIWでは、16~17日の米FOMCを控え、利上げの場合は「米国株の下落とその影響が一時的に強く出る可能性があるものの、アク抜けの可能性がある」と指摘。次回のFOMCへの持ち越しの場合は、「現状の不安定なマーケットの持続」とみて、年内棚上げの場合は、「一時的に株価上昇が期待できるも、円高に向かう可能性が考えれられる」と想定。中国経済の減速に対する底打ち感と国内経済指標の改善が表れない限りは株式市場が再び強い上昇トレンドに入る可能性は低いと考え、景況感悪化と企業業績見通し低下が色濃くなりつつある中、「マーケット水準下方シフトの可能性も台頭してきた」と解説。日経平均妥当レンジを1万7350~1万8700円から1万7600~1万9000円に引き上げ。割安感のある銘柄として、エイチ・アイ・エス<9603>、太陽ホールディングス<4626>、富士電機<6504>を紹介している。

●ストップ高銘柄
 ネクストウェア <4814>  229円  +50 円 (+27.9%) ストップ高   本日終値
 ショーエイ <9385>  385円  +80 円 (+26.2%) ストップ高   本日終値
 スマートバリュー <9417>  3,820円  +700 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値
 ロックオン <3690>  1,030円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 メディア工房 <3815>  728円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値

●ストップ安銘柄
 オプトロム <7824>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   本日終値

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