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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):いちよし、竹内製作所、SUMCO、コマツ

■アークランドサカモト <9842>  2,718円  +208 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 アークランドサカモト<9842>が大幅反発。同社は15日引け後、16年2月期中間期(2月21日~8月20日)決算を発表。連結売上高は前年同期比0.1%増の516億4600万円となったものの、営業利益は同4.5%減の46億1600万円となった。主力のホームセンター部門に関しては、既存店売上高が前年同期比7.4%減となったことの影響があり、卸売事業も売上・営業利益ともに前年同期を下回る格好。逆に、外食事業と不動産事業が前年同期でプラスとなり、通期会社計画に対する営業利益進捗率は49.9%で着地。株価は8月上旬から急落していただけに、減益決算でアク抜け感が台頭、買いの好機と見られたようだ。

■いちよし証券 <8624>  1,096円  +81 円 (+8.0%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 15日、いちよし <8624> が配当修正を発表。従来未定としていた16年3月期の上期配当を26円(前年同期は21円)実施する方針としたことが買い材料。創立65周年を記念して上期と期末で10円ずつ配当を実施する。上期配当は普通配当16円と記念配当10円で合計26円とする方針を示した。

■PALTAC <8283>  2,202円  +156 円 (+7.6%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 PALTAC<8283>が大幅続伸。クレディ・スイス証券では、「独自のマーチャンダイジング・ロジスティクスを武器に、着実にシェア拡大している」と指摘。現状はインバウンド効果を間接的に享受、将来的に日本製越境取引の可能性に着目して、「今後3年間の経常利益平均成長率は+6%の安定成長が期待できる」と解説。レーティング「アウトパフォーム」、目標株価2700円でカバレッジを開始している。

■竹内製作所 <6432>  2,317円  +136 円 (+6.2%)  本日終値
 竹内製作所<6432>が4日ぶり急反発。ここ全体波乱相場のなかでリスク回避の売りに押されていたが、前日の欧米株高に加え、きょうは外国為替市場で1ドル=120円台前半の推移と前日夕刻と比べ円安方向に振れており、これを好感する買いが入った。同社は売り上げの9割を海外で稼いでおり、損益面では為替動向の影響が大きい。同社の通期の想定為替レートは1ドル=115円で実勢からは為替メリットが見込まれる。

■SUMCO <3436>  1,228円  +71 円 (+6.1%)  本日終値
 SUMCO<3436>が4日続伸。ここ半導体市場の減速感から関連株が売られる流れにあったが、前日は米国株市場が急反発したことや為替の円安傾向が追い風となり、総じて買い戻される展開。そのなか同社はいちはやく底入れを明示、外資系証券の投資判断引き上げの動きなども背景に5日・25日移動平均線がゴールデンクロスを示現しており、追撃買いを誘っている。主力の300ミリウエハーは高水準の稼働が続いている。

■クラリオン <6796>  361円  +19 円 (+5.6%)  本日終値
 クラリオン<6796>は堅調。同社は15日、車載用フルデジタルサウンドシステムとして、デジタルプロセッサーとフルデジタルスピーカーで構成する新たなシステムを開発したことを発表した。この新システムは、フルデジタルサウンドの再生音質向上をポイントに開発。世界で唯一デジタル音源をそのまま再生できる車載用音響システムの技術をベースに更なる高音質再生を実現。この新システムを9月17日から開催されるフランクフルトモーターショーでデモ公開する予定。

■コマツ <6301>  2,030円  +80 円 (+4.1%)  本日終値
 コマツ<6301>、日立建機<6305>がいずれも5日ぶりに反発。目先、値ごろ感からの押し目買いが入り戻り足をみせている。ここ中国経済の不透明感から売りに押される展開を余儀なくされていたが、前日の欧米株市場が総じて買われたことや、きょうは中国・上海株市場が前日終値近辺でもみ合い、下げ止まる動きをみせていることも不安心理の後退につながったようだ。

■住友電気工業 <5802>  1,698.5円  +64.5 円 (+4.0%)  本日終値
 住友電気工業<5802>が続伸。同社はきょう午前9時に、自動車用ワイヤーハーネス関連製品およびヒーターコントロールパネルに係る米国集団民事訴訟で和解に合意したと発表した。子会社の住友電装を含む同社グループは2011年10月以降、米国で損害賠償を請求する集団民事訴訟を提起されていたが、このほど和解金5000万ドルを支払うことで合意した。なお、これに関して16年3月期第2四半期および通期業績の修正はないとしている。

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