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【市況】FOMCを控えてのリバランス中心/ランチタイムコメント


 日経平均は続伸。174.59円高の18201.07円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えた。15日の米国市場ではNYダウが200ドル超の上昇となったほか、シカゴ日経225先物清算値は大阪比250円高の18130円だった。これを受けて幅広い銘柄に買いが先行し、日経平均は続伸で始まった。
 ただし、その後は16日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの模様眺めムードが強く、18200円を挟んでの狭いレンジ取引が続いている。セクターではゴム製品、輸送用機器、空運、機械、電気機器、非鉄金属、鉱業、ガラス土石、石油石炭などが上昇。半面、電力ガス、パルプ紙、小売、その他製品、医薬品が利食いに押されている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ソフトバンクグ<9984>、京セラ<6971>、ホンダ<7267>などが指数をけん引。

 日経平均は18200円を挟んでのもみ合いが続いている。自動車、ハイテク株などを中心に上昇しており、一方で内需系や円高メリットとされるセクターに利益確定の動きが見られている。リバランスとみられる動きが中心とみられるが、この流れが持続するというよりは、FOMCを控えての動きとすると、日替わりでの対応になりそうだ。為替相場は1ドル120円20銭辺りと、朝方からはやや円高に振れて推移している。
 基本はFOMC通過後のアク抜けを想定しているが、やはり結果を前にポジション調整の流れは続くとみられるため、それまでは利益確定を優先させる動きが意識される。アク抜けを意識した先回り買いとなれば、直近で大きく売り込まれているセクターや銘柄に向かいやすいだろう。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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