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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~続伸もFOMC待ちで直近価格レンジでの推移か


16日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:続伸もFOMC待ちで直近価格レンジでの推移か
■外資系証券の注文動向:差し引き540万株の売り越し
■前場の注目材料:通信株下げ止まらず、価格競争と政策リスク


■続伸もFOMC待ちで直近価格レンジでの推移か

16日の東京市場は買い優勢の展開となろう。15日の米国市場では小売売上高が2ヶ月連続でプラスとなるなど、消費の底堅さが好感された。NYダウは200ドルを超える上昇となり、この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比250円高の18130円だった。これを受けて日経平均はギャップ・アップから始まろう。

ただし、買い一巡後は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすく、商いが膨らみづらい中でインデックスに絡んだ商いに振らされやすいと考えられる。また、買いが先行したとしても、上値追いは慎重であるため、直近の価格レンジである18000-18400円辺りでの推移が続こう。

物色の流れとしてはインデックスに絡んだ流れのため、自動車やハイテクなどの主力処。利食いの流れが続いている通信株などの動向も注目されよう。テーマ性では、日米欧の自動車メーカー10社が米国で販売するすべての新型車に自動ブレーキを搭載すると報じられている。センサーなど自動運転関連への注目に。

その他、8月の訪日外国人客数が発表される。そろそろ訪日客数の伸び鈍化辺りが警戒されやすいところであり、市場の関心が集まりやすいだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き540万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1640万株、買い1100万株、差し引き540万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

9月9日(水):700万株の買い越し
9月10日(木):40万株の売り越し
9月11日(金):276万株の売り越し
9月14日(月):240万株の売り越し
9月15日(火):60万株の売り越し


■前場の注目材料

・8月米鉱工業生産、製造業が2014年1月以来の大幅低下
・日米欧の自動車メーカー10社、米国向け新型車に自動ブレーキ搭載
・通信株下げ止まらず、価格競争と政策リスク


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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