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【経済】日銀による情勢判断の下方修正が示唆すること


 日本銀行は本日公表した声明で情勢判断を下方修正したが、この点について市場関係者の間からは「10月緩和への布石ではないか?」との声が聞かれている。今回の声明では、特定の国に言及することはなかったものの、輸出や鉱工業生産は新興国経済の減速の影響を受けていると指摘されていた。

 声明には具体的な国名は表記されていないが、中国が念頭にあるのは間違いないとみられており、中国経済の減速が10月に追加緩和を行う理由のひとつになるとの意見が出ている。

 黒田日銀総裁は2%の物価目標の達成について悲観的ではないが、エネルギー価格の大幅な上昇などの特殊要因が揃わない場合、2016年度中に物価上昇率が2%レベルに達することは期待できないとの声も聞かれている。
《MK》

 提供:フィスコ

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