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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):神戸物産、日清粉G、アスクル、三菱ケミHD

■神戸物産 <3038>  10,900円  +1,110 円 (+11.3%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 14日、神戸物産 <3038> が決算を発表。15年10月期第3四半期累計(14年11月-15年7月)の連結経常利益が前年同期比70.9%増の74.7億円に拡大して着地したことが買い材料。利益率の高いプラーベートブランド商品や輸入品の販売が大きく伸びたことが寄与。また、円安による為替差益やデリバティブ評価益の増加も経常利益を押し上げた。通期計画の90億円に対する進捗率は83.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■サンバイオ <4592>  1,148円  +77 円 (+7.2%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が大幅反発。同社は14日引け後、16年1月期業績予想の上方修正を発表。売上高は前回予想時の20億7400万円から18億3500万円に引き下げたものの、営業損失は10億9100万円の赤字から8億5500万円の赤字幅縮小に修正している。会社側では、損失減少の主な要因として、現在開始準備中の再生細胞薬SB623の脳梗塞用途フェーズ2b臨床試験(米国)や外傷性脳損傷用途フェーズ2臨床試験(米国)にかかる費用の計上時期が、当第2四半期累計期間から当第3四半期累計期間以降にずれが生じたことによるものと発表。脳梗塞用途および外傷性脳損傷用途ともに、予定通り開発は進捗しているようだ。

■OBC <4733>  6,040円  +320 円 (+5.6%)  本日終値
 オービックビジネスコンサルタント<4733>が3日続伸。同社は14日に、コンピュータソフトウェア協会(CSA)がこのほど発表した「マイナンバー対応ソフトウェア認証制度」に認証されたと発表。これを受けて、さらなる需要拡大などが期待されているようだ。認証を受けたのは「OMSS+マイナンバー収集・保管サービス」や「給与奉行」、「法定調書奉行」。マイナンバー対応業務ソフトであるということが証明されたことになる。

■日清製粉グループ本社 <2002>  1,628円  +73 円 (+4.7%)  本日終値
 日清製粉グループ本社<2002>が大幅続伸。SMBC日興証券では、16年3月期上期の営業利益は会社計画の78億円を上回る101億円と予想。第2四半期のみの営業増益率は11%にとどまるとみているものの、「第1四半期は6月からの小麦粉値上げの駆け込み需要があったことから、第2四半期はその反動減が起きている」と想定。「株式市場では第2四半期を営業減益と見る向きもある」とみて、営業増益はポジティブになると解説。レーティング「1」と目標株価2200円を継続している。

■星光PMC <4963>  1,038円  +38 円 (+3.8%)  本日終値
 星光PMC<4963>が商い増勢のなか急伸。製紙用薬品を手掛けるが、植物由来の軽量素材であるセルロースナノファイバー関連として、材料株特有の値運びの軽さが魅力。セルロースナノファイバーは政府も普及を後押しする構えにあり、そのなか同社はサンプル出荷を進捗させ、需要開拓に向けた下準備の段階にある。業績も好調、前期に買収した合成樹脂子会社の利益貢献に加え、印刷用インキ樹脂がアジア市場をとらえて好調に伸びており、15年12月期営業利益は前期比3.8倍の12億円を見込む。

■アスクル <2678>  4,195円  +140 円 (+3.5%)  本日終値
 14日、アスクル <2678> が決算を発表。16年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益が前年同期比7.2倍の29億円に急拡大して着地したことが買い材料。法人向け通販で生活用品などが好調だったうえ、個人向け通販「ロハコ」の売上も大きく伸びた。値上げ効果や原価低減、固定費の削減も大幅増益に貢献した。上期計画の36億円に対する進捗率が80.8%に達したことで、業績上振れを期待する買いが向かった。同時に、軽貨物運送事業・利用貨物運送事業を運営するエコ配を子会社化すると発表したことも好感された。

■三菱ケミHD <4188>  673.8円  +19.4 円 (+3.0%)  本日終値
 三菱ケミカルホールディングス<4188>が大幅反発。クレディ・スイス証券では、石化の構造改革進展やデザインド・マテリアルでの高機能製品拡大、ヘルスケアでのライセンス収入の寄与などにより、「18年3月期は営業利益で2950億円が見込まれ、3000億円が視野に入ってきた」と指摘。「通期計画の上方修正と、12月に予定される次期中期経営計画での化学系3社統合による効果および構造改革発表に期待したい」として、総合化学セクターのトップピックとして推奨。レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価を1000円から1030円に引き上げている。

■アダストリア <2685>  7,480円  +210 円 (+2.9%)  本日終値
 アダストリア<2685>が反発。女性向けを中心にカジュアル衣料を展開するが、今年3月にアダストリアHDと、ポイント、トリニティアーツの3社合併で業容拡大効果が発現している。主力ブランドの「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」などが品質改善努力や販売力拡充を背景に好調に推移し全体業績を牽引、8月の既存店売上高は前年同月比12%増と2ケタ伸長を確保している。ネット通販市場の普及が加速するなか、自社サイトを統合しEC売上比率も高まる方向にある。16年2月期営業利益は前期比17%増の70億円予想だが、大幅に上振れる公算大との見方が市場では支配的。のれんの減損損失や資産売却損など特別損失を見込まず、最終利益段階では前期比4.8倍の24億円を計画しているが、これも増額されそうだ。

■アークランドサービス <3085>  4,875円  +125 円 (+2.6%)  本日終値
 アークランドサービス<3085>が5日続伸。9月8日安値4060円を底にした出直り基調にあるが、この日は岩井コスモ証券が14日付で投資判断「B+」を継続しつつ、目標株価を4500円から5400円へ引き上げたことを好材料視した買いが入っている。堅調な既存店売上高が継続しており、同証券では、15年12月期営業利益は会社計画の27億7000万円を上回る29億円を予想している。国内外での「かつや」出店拡大や新業態開発が進んでいることや、中期的にはTPPによる関税引き下げにも期待が持てるという。

■パナソニック <6752>  1,302円  +30.5 円 (+2.4%)  本日終値
 14日、パナソニック <6752> が低リソース環境のIoT/M2Mデバイスをサイバー攻撃から守るため、パソコン並のセキュリティを実現する暗号・認証モジュールを開発したと発表したことが買い材料。同モジュールには決済端末などで実績を持つ独自の暗号実装技術を組み入れており、リソースに使用制約があるIoT/M2Mデバイスでも軽量・高速に動作することができる。また、同社は各種セキュリティ対策のサービス基盤を構築し、10月から提供を開始する。暗号・認証モジュールの提供と併せて、製品への実装コンサルティングから保守・運用までIoT/M2Mデバイスのセキュリティをトータルで行う。

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