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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~日銀会合の結果で売り直しなら、FOMC控えての押し目拾い


15日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日銀会合の結果で売り直しなら、FOMC控えての押し目拾い・ドル・円は120円14銭付近、日銀の現行政策維持で円買い・日銀、金融政策の現状維持を予想通り決定

■日銀会合の結果で売り直しなら、FOMC控えての押し目拾い

日経平均は反発。239.55円高の18205.25円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えている。米国市場は下落となったが、シカゴ先物が底堅い動きをみせていることもあり、前日の下げに対する自律反発からのスタート。18000円を回復して始まった日経平均は、同水準での底堅さが意識されるなか、日銀の金融政策決定会合の結果を前にショートカバーとみられる流れにつながったようだ。

セクターでは輸送用機器、食料品、水産農林、ゴム製品、保険などが2%超の上昇。一方で情報通信は下げ渋りをみせているものの、本日も弱含みの展開。その他、建設、鉱業、石油石炭が小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。

日経平均は18000円を上回っての推移をみせているが、5日線に上値を抑えられる状況。後場は日銀の金融政策決定会合の結果次第となろうが、現状維持とは思いつつもサプライズへの期待もあるだろう。そのため、現状維持となれば、18000円辺りでの攻防につながる可能性がありそうだ。とはいえ、黒田日銀総裁の記者会見で追加緩和に関する発言が出てくる可能性もあるため、売り込みづらいところでもあろう。

物色としては主力処が荒い動きになるようだと、テーマ株や中小型株にシフトしやすい。また、日銀会合通過後はFOMCの結果待ちとなるため、日銀会合の結果を受けて売り直しの流れになるようだと、その後のショートカバーを意識した押し目拾いのスタンスになろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)

■ドル・円は120円14銭付近、日銀の現行政策維持で円買い

ドル・円は120円14銭付近で推移。日銀の金融政策決定会合で現行の政策維持の決定を受け、円買いに振れている。

ドル・円は、前日海外市場で米9月利上げ観測が後退したことから売りに押され、一時119円80銭台まで下落。しかし、その後は東京市場の午前にかけて値を戻す展開となった。

東京市場では、朝方から国内勢のドル買いが入り、日経平均が今日の高値をつけたタイミングで一時120円65銭まで買われた。その後は日経平均が上げ幅を縮小したことで、リスク選好的な円売り・米ドル買いは一服。

なお、日本銀行は金融政策決定会合で、現行の金融政策の維持を決めた。これを受け、円買いに振れている。足元では120円11銭まで下落した。

12時20分時点のドル・円は120円14銭、ユーロ・円は136円05銭、ポンド・円は185円39銭、豪ドル・円は85円68銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)

■後場のチェック銘柄

・前場はFリテ<9983>、ファナック<6954>で日経平均を約75円押し上げ・前日急落の通信大手は引き続き売り優勢・日銀、金融政策の現状維持を予想通り決定

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>・15:30 黒田日銀総裁が記者会見

<海外>・特になし
《SY》

 提供:フィスコ

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