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【市況】今日の日経平均はこうなる~緩和への期待感は低いが


【小幅高となる】緩和への期待感は低いが=田代 昌之

円建てCME先物は前日の225先物比50円高の17870円。為替市場では、ドル・円が120円30銭台、ユーロ・円が136円00銭台(8時00分時点)。本日の昼には日銀金融政策決定会合の結果が発表される。市場コンセンサスは「金融政策の現状維持」となっているが、先週の自民党国会議員の発言を受けて緩和への期待感がやや高まっている様子。10月末が本命、米FOMCを前に動けないはずだが、発言のタイミングで先週円安に振れる場面が見られたことから、ややイベントドリブン的な売買が入りそうだ。ただ、足元のメインイベントである米FOMCを前に、本日は日銀会合の結果内容を材料とした売買は短期トレードに留まると見る。

昨日のTOPIX前場終値は前日比-0.34%だったが、後場日銀によるETF買い入れは実施されなかった。8日も前日比-0.44%で入らなかったことから、日銀ETF買い入れ実施のラインは0.5%に引き上がった可能性がある(これまでは前日比-0.14%で買いが入った事例有り)。年内のETF買い入れ余力が6000億円程度まで減っていることで、一回あたりの買い入れ額の減少及び買い入れ条件の引上げを実施したもよう。市場では追加緩和への消極的な姿勢と捉えられそうだ。

《SY》

 提供:フィスコ

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