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【特集】【中国の視点】難民危機、EUだけの問題にとどまらない


欧州へ押し寄せる難民危機が解消されていないことを受け、難民問題が欧州からほかの国に拡大している。世論の圧力を受け、オーストラリアと米国は難民問題について、相次いで発言した。

オーストラリアのトニー・アボット首相は9日、シリアとイラクから計1万2000人の難民を受け入れると発表し、対象難民に永住権を与えると発表。また、米政府は先週、今年10月からの新年度に1万人以上のシリア難民を受け入れる方針を示し、今年度にすでに1600人のシリア難民を受け入れたことも明らかにした。

英国メディアは、シリア紛争が近年に例を見ない人道上の災難を引き起こしたとの見方を示し、欧州のほか、各国に2016年末までに計13万人のシリア難民の受け入れを呼びかけた。統計によると、2011年のシリア紛争が勃発してから、計410万人のシリア人は母国を離れたという。また、今年と来年はすくなくとも85万人の難民が地中海を横断し欧州に渡ると試算されている。

中国の外交部は11日、人道主義の観点からシリア難民問題の解決が国際社会の共同の望みだと発言。この問題の解決に向け、欧州連合(EU)などと協調する姿勢を示した。
《ZN》

 提供:フィスコ

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