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【市況】14日の香港市場概況:ハンセン指数は3日ぶりに小幅反発、中国の政策期待が下支え


14日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比57.53ポイント(0.27%)高の21561.90ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が10.44ポイント(0.11%)高の9728.72ポイントと、小幅ながらそろって3日ぶりに反発した。売買代金は695億5800万香港ドルに縮小している(11日は871億4700万香港ドル)。

好悪材料が入り混じるなかで買われる展開。前日の終値を挟み上下に振れる不安定な値動きだったが、引けにかけて買いが優勢となった。米9月利上げ観測がやや後退したことや、中国の政策期待が強まっていることなどが相場を下支えしている。

ハンセン指数の構成銘柄では、即席めん・飲料大手の康師傅HD(322/HK)が2.7%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が1.9%高、生命保険業務でアジア大手のAIA(1299/HK)が1.4%高と上げが目立った。米金利動向の影響を受けやすい香港拠点の不動産株もしっかり。

自動車セクターの一角も買われる。広州汽車集団(2238/HK)が2.6%高、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.2%高、吉利汽車HD(175/HK)が1.3%高、東風汽車集団(489/HK)が1.2%高で引けた。

半面、H株証券セクターは軒並み急落。中国証券監督管理委員会(証監会)が11日、海通証券(6837/HK、600837/SH)、広発証券(1776/HK、000776/SZ)、華泰証券(HTSC:6886/HK、601688/SH)、方正証券(601901/SH)の4社に対し、計2億4000万人民元(約45億円)の罰金を科したことが業界全体のネガティブ材料となっている。海通証券が3.8%安、中信証券(6030/HK)が3.7%安、広発証券が2.7%安、華泰証券が1.7%安と値を下げた。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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