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【経済】中国:銀行の預金準備金積み立て方法を変更、「平均法」で柔軟性向上


中国人民銀行(中央銀行)は11日、市中銀行の預金準備金の積み立て方法を変更すると発表した。これまでは預金準備率以上の準備金を中銀に預けることが義務付けられていたが、今後は「一定期間の平均」で準備率を上回っていれば、一時的に同比率を下回ることも認める。ただ、下振れの限度幅は1%とする方針。現在の預金準備率は、大手行で18.0%に設定されている。
預金準備制度に柔軟性を持たせることで、流動性のひっ迫を防ぐ考え。15日付で実施する。なお、「一定期間」の具体的な定義は明らかにされていない。
現地メディアによれば、預金準備率の1%下振れが認められた場合、1兆3000億人民元(約24兆円)の流動性が生まれる計算。人民元の下落圧力が強まり、資金の流出懸念が浮上するなかで、流動性の維持を図る施策の一つとみられている。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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