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【市況】ユーロ週間見通し:弱含みか、ユーロ安・米ドル高の影響を受ける可能性


■上昇、4-6月期GDP改定値は予想を上回る

先週のユーロ・ドルは上昇。欧州中央銀行(ECB)による追加緩和の思惑でユーロ売りが強まる場面があったが、4-6月期域内総生産改定値が予想を上回ったことや米9月利上げに対する懐疑的な見方が残されていることから、投機的なユーロ売りは縮小し、リスク選好的なユーロ買いが観測された。取引レンジは1.1122ドル-1.1350ドル。

■弱含みか、米利上げ期待で売り優勢の展開

9月14日-25日週のユーロ・ドルは弱含みか。米9月利上げ観測は大きく後退していないことから、ユーロ売り・ドル買いが優勢となりそうだ。利上げ実施ならば、ユーロ売りが一層強まる見通し。利上げ見送りでも早期利上げへの期待は残るとみられており、ユーロ売り・ドル買いが大きく後退する可能性は低いと予想される。

予想レンジ:1.1100ドル-1.1400ドル

■上昇、円安・米ドル高進行や欧米株高が意識される

先週のユーロは対円で上昇。米ドル・円相場が円安方向に振れたことやユーロ圏GDP改定値が予想を上回り、ユーロ買い・米ドル売りが優勢となったことが要因。欧米諸国の株高も意識された。ユーロは週末前に一段高となり、136円台後半まで買われた。取引レンジは132円59銭-136円93銭

■弱含みか、ユーロ安・米ドル高の影響を受ける可能性

9月14日-25日週のユーロ・円は弱含みか。米利上げを想定してユーロ売り・ドル買いが活発となった場合、ユーロは対円でも売られる可能性がある。ただ、日本銀行による追加緩和観測が一段と広がった場合、ユーロは対円でやや下げ渋る可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・14日:7月鉱工業生産(前月比予想:+0.2%、6月:-0.4%)
・15日:7月貿易収支(6月:+264億ユーロ)
・23日:9月製造業PMI(8月:52.3)

予想レンジ:133円00銭-138円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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