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【市況】今週の【早わかり株式市況】 ジェットコースター相場続くも、5週ぶりに反発


 今週の株式市場は、前週の中国景気への警戒による相場急落の流れや前週末の欧米株安を受けて朝方は急落したものの、先物主導の買い戻しが入り小幅ながら反発してスタート。
 翌8日(火)は日本と中国で景気停滞を示す経済指標が発表されたことを受け、リスク回避の売りが再び膨らみ、日経平均は約7ヵ月ぶりの安値まで下げ、昨年末の終値を下回った。9日は前日夜に中国財政省が財政出動を示唆したことから一転して先物への買いや空売りの買い戻しといった海外短期マネーの買いが殺到。日経平均は前日比1343円高と急反騰し、21年7ヵ月ぶりで歴代6位の上げ幅を記録。翌日には前日の米株安から短期筋の戻り待ちなどの売りが膨らみ、一時800円を超えて下げる場面があり、振れ幅の大きいジェットコースター相場が続いた。
 週末はメジャーSQを通過したことで先物に絡んだ動きが鈍ったこともあって落ち着いた展開となったものの、買い手不在で小幅に続落した。

 日経平均は乱高下相場が続く中、前週比472円(2.65%)高の1万8264円と5週ぶりに反発して取引を終えた。週間の振れ幅は1354円と前週の1411円から若干縮小したものの、引き続き大きな振れが続いた。


 来週も中国景気への警戒から不安定な相場が続くとみられる中、市場が注目する米利上げについて16日~17日に開催されるFOMCの結果に注視したい。国内では14日~15日に開催される日銀金融政策決定会合が注目される。

◆マーケット・トレンド(9月 7日~9月11日)

【↑】 9月 7日(月)―― 小幅反発、方向感乏しく乱高下
 日経平均 17860.47( +68.31)  売買高23億8381万株 売買代金 2兆3548億円

【↓】 9月 8日(火)―― 大幅反落し7ヵ月ぶり安値、昨年末終値を割る
 日経平均 17427.08( -433.39)  売買高22億3477万株 売買代金 2兆2741億円

【↑】 9月 9日(水)―― 1300円高と大幅反発、21年7ヵ月ぶり上げ幅
 日経平均 18770.51( +1343.43)  売買高27億9600万株 売買代金 3兆1483億円

【↓】 9月10日(木)―― 大幅反落、米株反落・前日急伸の反動で戻り売り
 日経平均 18299.62( -470.89)  売買高24億4785万株 売買代金 2兆5992億円

【↓】 9月11日(金)―― 持ち高調整売りで続落、重要イベント控え模様眺め
 日経平均 18264.22( -35.40)  売買高28億1507万株 売買代金 3兆4716億円

◆セクター・トレンド(9月 7日~9月11日)

(1)王子HD <3861> など紙、住友電 <5802> など非鉄、新日鉄住金 <5401> など鉄鋼といった素材株の買い戻し急
(2)野村 <8604> など証券、三菱UFJ <8306> など銀行といった金融株は急反発も
  MS&AD <8725> 、第一生命 <8750> など保険株は軟調
(3)菱地所 <8802> など不動産、大和ハウス <1925> など建設株も大幅反発
(4)トヨタ <7203> など自動車、ソニー <6758> など電機といった輸出株は上値重い
(5)内需株は電通 <4324> などサービス、セブン&アイ <3382> など小売りは堅調も
  JT <2914> 、キリンHD <2503> など食品株は引き続き売られた

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