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【市況】米9月利上げ織り込みも、ポジション圧縮を継続か


『米株式市場』

 10日のNY市場は上昇。連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて利上げに対する警戒感が強まる中、8月輸入物価指数が予想を下振れた一方、週間新規失業保険申請件数が堅調となり、朝方は売り買いが交錯する展開となった。その後、ヘルスケアやハイテク銘柄を中心に買いが入ったほか、NY原油先物相場が一時4%上昇したことでエネルギー関連銘柄も物色されたが、引けにかけては上げ幅をやや縮小した。ダウ平均は76.83ドル高の16330.40、ナスダックは39.72ポイント高の4796.25。

 欧州市場は軒並み下落して推移しているほか、NYダウ先物も50ドル安程度を織り込んで推移している。週末には中国の鉱工業生産指数、小売売上高、固定資産投資が予定されているほか、来週には連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、積極的なポジションは取りづらいところではある。9月の利上げ再開は織り込みつつあるとみられるが、ポジション圧縮の流れが続きそうである。

 経済指標では生産者物価コア指数(8月)、ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(9月)、財政収支(8月)が予定されている。予想を上回る内容となれば、利上げ観測が強まる格好となり、警戒感が強まる可能性もありそうだ。

《TY》

 提供:フィスコ

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