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【市況】<マ-ケット日報> 2015年9月11日

 11日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比35円安の1万8264円だった。買い材料不在の週末相場ということで終日模様眺めのまま推移した。メジャーSQを無事に通過し、先物絡みの乱高下は今日は見られなかった。SQに関わる売買(約8億株)を除けば本日の出来高は20億株という低水準。来週の日米の金融政策会合の結果が出るまで指数は1万8000円台前半で膠着しそうである。

 昨日の米国市場はアップル株の反転上昇に乗ってダウ平均も反発した。上げ幅は一時188ドルまで達したが、来週にFOMCを控え、上値では手仕舞い売りが出て伸び悩んだ。当面の米国の利上げ動向が読めず、マーケットは短期筋の売買ばかりが主となっている。さて、急騰急落を繰り返す派出な相場を続けている東京市場だが、本日はメジャーSQを通過してひとつの思惑が消えたのか、日経平均は寄り付きに175円安と売り込まれた後は前日終値近辺に戻してもみ合う、久々に落ち着いた相場を展開した。米国株が多少なりとも反発したので日経平均も昨日の下げに対するリバウンドがあっても良かったのだが、来週に日銀金融政策決定会合(14日~15日)、米FOMC(16日~17日)と重要イベントを控えているため、売り方も買い方も敢えてリスクを取る必要はなかったようだ。日経平均の日足チャートは下値1万8000円辺りで下げ渋る動きを見せ始めている。中国、米国の問題がこれ以上拡大しなければ下値固めができよう。そのためには目先、米国の利上げ回避が望ましい。(ストック・データバンク 編集部)

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