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【経済】田中貴金属、中国めっき事業拡大で上海に現法設立


田中貴金属グループを統括するTANAKAホールディングス(本社:東京都千代田区)は10日、中国でのめっき事業拡大に向け、上海に現地法人を設立したことを明らかにした。傘下の日本エレクトロプレイティング・エンジニヤースを通じ、4月付で「軼甲新材料科技(上海)有限公司」(EEJA上海)を立ち上げた。今月10日付で稼働を開始している。
新たに設立したEEJA上海は、めっき液の分析、めっき技術コンサルティング、顧客試作用パイロットライン運営の指導を主業務とし、現地の中国企業と連携しながらラボ業務を担う。EEJA上海の設立により、中国の顧客は技術サービス提供までの日数を従来の10分の1に短縮することが可能。分析評価のスピード向上を図ることが可能という。
EEJAは劇毒物のシアン化合物を使用した従来のめっき液に加えて、シアン化合物を使用しないノンシアンめっき液にも対応。中国では、環境保護政策の一環としてシアン化合物への規制が進んでいることから、環境に配慮したノンシアンめっき液の需要拡大が見込まれている。EEJAは将来的な顧客ニーズに備え、中国市場でのノンシアン金めっき液の普及拡大に注力する考え。中国で初年度に年間7億2000万円、2020年度には年間36億円の売り上げを目指す。


【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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