市場ニュース

戻る
 

【市況】10日の香港市場概況:ハンセン指数は3日ぶりに反落、エネルギー株の下げ目立つ


10日の香港市場は値下り。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比568.81ポイント(2.57%)安の21562.50ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が195.37ポイント(1.96%)安の9780.16ポイントと、そろって3日ぶりに反落した。売買代金は794億7200万香港ドルに縮小している(9日は1154億3300万香港ドル)。

内外環境の不透明感が重し。9月の利上げ観測が再燃したことで、昨夜の米株が急落した流れを継いだ。寄り後に公表された8月の中国物価指標で、消費者物価指数(CPI)の上昇率が2.0%で予想の1.8%をやや上回る一方、生産者物価指数(PPI)は5.9%低下し、マイナス幅が予想の5.6%よりも大きかったこともネガティブ。PPIの低下が進行するなか、企業活動の停滞が懸念されている。ハンセン指数は昨日までの続伸で累計7.52%上昇しているため、相場全体の過熱感も意識された。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安。なかでも、エネルギー株の下げが目立つ。石油の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.0%安、同業の中国石油天然気(857/HK)が3.9%安で引けた。ペトロ傘下で天然ガスを扱う昆侖能源(135/HK)も3.8%安と急落している。

H株銀行セクターも軒並み安。中国銀行(3988/HK)が3.9%、招商銀行(3968/HK)が3.0%、交通銀行(3328/HK)が2.8%ずつ値を下げた。

本土系不動産株もさえない。華潤置地(1109/HK)が5.0%安、中国海外発展(688/HK)が4.3%安、万科企業(2202/HK)が2.9%安と下落した。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均