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【市況】10日の中国本土市場概況:上海総合は1.4%安で3日ぶり反落、PPIの低下重し


10日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比45.20ポイント(1.39%)安の3197.89ポイントと3日ぶり反落した。上海A株指数は47.36ポイント(1.39%)安の3350.19ポイント。外貨建てB株相場も下落する。上海B株指数が3.87ポイント(1.26%)安の303.54ポイント、深センB株指数が5.43ポイント(0.50%)安の1078.35ポイントで引けた。

中国景気の先行き不安が改めて意識される。寄り後に公表された8月の中国物価指標で、消費者物価指数(CPI)の上昇率が2.0%で予想の1.8%をやや上回ったものの、生産者物価指数(PPI)は5.9%低下し、マイナス幅が予想の5.6%よりも大きかったことがネガティブ。PPIの低下が長期化するなか、企業活動の停滞が懸念された。上海総合指数は昨日、約3週ぶりの高値を回復していたため、戻り売りの圧力も強まっている。

業種別では、景気動向に敏感な資源・素材株の下げが目立つ。石油の中国石油天然気(601857/SH)が1.9%安、非鉄の江西銅業(600362/SH)が3.6%安、鉄鋼の重慶鋼鉄(601005/SH)が9.9%安、建材の北京金隅(601992/SH)が3.0%安と値を下げた。重慶鋼鉄に関しては、同社が9日引け後、A株の第三者割当増資を実施する計画を明らかにしたことも売り材料視された。IT関連株やバイオ関連株、消費関連株などもさえない。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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