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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):村田製、博報堂DY、東建物、ニトリ

■村田製作所 <6981>  16,280円  -380 円 (-2.3%)  本日終値
 村田製作所<6981>が大幅安となったほか、アルプス電気<6770>、日東電工<6988>がウリ気配スタート、フォスター電機<6794>も値を下げるなど前日に急伸した電子部品株に売りがかさんでいる。前日に開催したアップルの新製品発表のイベントは、事前に予想された内容の範囲でサプライズがなかったとの見方から、アップル株も反落した。これを受けて、米アップルのサプライヤーリストに指定されている上記銘柄にも利益確定の動きが強まる格好となった。

■コーセル <6905>  1,155円  -22 円 (-1.9%)  本日終値
 コーセル<6905>が反落。国内有力証券は、同社の16年5月期第1四半期決算(9日午前11時発表)の内容などを踏まえて業績予想を下方修正し、フェアバリューも1100円から1000円へ引き下げている。ただ、株価が下落したことを考慮し、レーティングを「C」(売り)から「B」(中立)へ格上げしている。同証券ではまた、業績予想の下方修正は行ったものの、配当予想については据え置くとしたうえで、同社の手元流動性やキャッシュフローは豊富であり、このような積極的な資本政策が株価の下支え要因になる可能性はあるともしている。

■博報堂DY <2433>  1,170円  -21 円 (-1.8%)  本日終値
 博報堂DY<2433>が軟調。同社が9日取引終了後に発表した8月度の主要3広告会社の月次売上高速報では、グループ中核の博報堂が前年同月比5.3%減と低調だった。また、15年4~8月度累計では前年同期比横ばいとなっており、足もとの広告出稿需要にかげりが出ているとの思惑が売りにつながった。

■東京建物 <8804>  1,437円  -25 円 (-1.7%)  本日終値
 東京建物<8804>が反落。欧州大手証券では、「資産効率と利益の質を高める経営方針は理解できる」としながらも、その努力が業績として確認できるには「時間が必要」と指摘。不動産開発では投資から利益の創出まで、リードタイムは少なくとも3年は必要とみていることから、「今後3年は我慢のとき」と解説。レーティング「アンダーパフォーム」を継続、目標株価を1300円から1100円に引き下げている。

■ニトリホールディングス <9843>  9,720円  -160 円 (-1.6%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が反落。欧州大手証券は、同社の5月以降の堅調な月次販売実績を踏まえ、16年2月期の既存店売上高の同証券想定を前期比0.5%増に変更(従来2.0%減)したことに伴い、同期の連結営業利益見通し(同証券予想)を前期比14.6%増の760億円(従来700億円、会社計画710億円)に上方修正している。レーティングは「ニュートラル」を継続し、目標株価は8200円から8900円へ引き上げられた。

■エス フーズ <2292>  2,322円  -25 円 (-1.1%)  本日終値
 国内大手証券の中小型株・成長株セクターのリポートでは、「株式市場全体の不透明感は払しょくされていないことから、警戒感は根強く、投資家のリスク・オフの姿勢は当面続きそう」と指摘。リスク回避姿勢が強まると、「中小型株は大型株に比べ長期でアンダーパフォーム、IPO市場は公開後初値上昇率の低下やIPO指数の下落など、中小型株の押し上げ要因にはなりづらくなっている」との見方で、警戒感が色濃く残る市場では、ディフェンシブや内需型に注目するスタンスを提案。個別では、エスフーズ<2292>、WDBホールディングス<2475>、イーエムシステムズ<4820>、日本トリム<6788>、アズワン<7476>、東祥<8920>、西尾レントオール<9699>をピックアップしている。

■東ソー <4042>  592円  -4 円 (-0.7%)  本日終値
 東ソー<4042>が反落。国内大手証券では、「ウレタン原料に対する需給悪化懸念は残る」としながらも、利益の50%以上を稼ぎ出す機能商品の成長性及びVCM・PVCの高い稼働率を背景に「増益基調の継続」を予想。「ここ数年取り組んできた構造改革の成果が結実しつつあり、市況製品の変動の影響を受け難い事業体質が確立されようとしている」と評価して、「最高益更新予想は不変、株価下落で割安感が強まった」としている。レーティングを「中立」から「買い」に、目標株価を680円から720円に引き上げている。

■栗田工業 <6370>  2,593円  -16 円 (-0.6%)  本日終値
 栗田工業<6370>が底打ちから反騰機運を強めそうだ。高採算の超純水供給事業に関して、リーマン・ショック以降、初めて旺盛な需要が見えてきたことに注目したい。国内で液晶やパワー半導体、NANDフラッシュメモリなどの設備投資が多数計画されていることから、商機が拡大している。昨年12月には韓国SKハイニックス社から初受注を獲得。今後も受注獲得が期待できそうだ。7月31日に発表された第1四半期営業利益は35億6900万円(前年同期比18%増)で「計画を上回る進捗」(会社側)。特に電子産業向け装置で収益が改善しており、16年3月期の同195億円(前期比0.3%増)にも上振れ期待が働く。

■東急不HD <3289>  818円  -2 円 (-0.2%)  本日終値
 東急不動産ホールディングス<3289>が反落。欧州大手証券では、「同社の財務レバレッジは不動産デベロッパーのなかでもっとも高い」と指摘。業績が向上する局面では、「ROEの改善を株式市場関係者が期待する」として、株価は、17年3月期の利益成長を織り込むことで上昇すると想定。16年3月期営業利益予想を654億円から674億円に(会社予想は650億円、市場コンセンサスは660億円)引き上げ。レーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」へ、目標株価を900円から1100円に引き上げている。

●ストップ高銘柄
 アイフリークモバイル <3845>  201円  +50 円 (+33.1%) ストップ高   本日終値
 ODKソリューションズ <3839>  363円  +80 円 (+28.3%) ストップ高   本日終値
 テラスカイ <3915>  17,170円  +3,000 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値
 ビットアイル <3811>  547円  +80 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 ゴールドウイン <8111>  1,062円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 グローアジア <3587>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 オプトロム <7824>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   本日終値
 など、2銘柄

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