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【市況】東京株式(寄り付き)=米株安受けて利益確定売りが先行

 10日の東京株式市場は売り先行でスタート、寄り付きの日経平均株価は前日比351円安の1万8418円と急反落。前日の欧州株式市場は総じて上昇したものの、米国株市場ではNYダウが239ドル安と反落しており、これを受けて東京市場でも広範囲に売りに押されている。前日に日経平均株価は1300円以上の上昇をみせ21年ぶりの記録的な上げ幅を示したが、きょうはその反動もあって目先の利益確定を急ぐ動きが優勢となっている。米国では景況感の改善が早期利上げ観測と絡み相場動向に複雑な波紋を与えている。前日は7月の米雇用統計動態調査で求人数が統計開始以降最高となったことが、9月の利上げ思惑につながり、相場の地合いが悪化した。きょう取引時間中は、為替の動向に加え、前日まで続伸し下げ止まり感をみせている中国・上海株市場の動向にも注目が集まりそうだ。中国関連株を含め、上海株市場の値動きは、足もと手掛かり材料に乏しい東京市場に影響を与える可能性が高い。寄り付き時点で業種別では33業種全面安で、値下がりで目立つのは鉱業、非鉄、空運、倉庫、鉄鋼、その他金融など。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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