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【市況】大幅な下げは想定内の動き、売り一巡後の底堅さを見極め/オープニングコメント


 10日の東京市場は売り優勢の展開になろう。9日の米国市場では、アジアや欧州市場の上昇を受けて買いが先行したが、16-17日の連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて利上げに対する警戒から下げに転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比365円安の18215円だった。

 シカゴ先物にさや寄せする格好から大幅に下落して始まることになろう。もっとも、前日には21年ぶりの上げ幅を記録しているほか、引けにかけての一段高についてはヘッジ対応によるところが大きく、大幅な下げは想定内の動きとみてよいだろう。

 とはいえ、明日の先物・オプションSQを前にしての乱高下により手掛けづらさは意識されやすいところ。中国の消費者物価指数、生産者物価指数の発表なども控えており、先物市場に振らされやすい面はある。

 物色としては売り一巡後の底堅さを見極めつつ、25日線とのマイナス乖離に位置している銘柄等への出遅れ修正が意識されやすいだろう。米アップルの新製品発表では、スマートフォン関連や人工知能など。ワタミの介護事業売却報道を受けて介護関連への関心。

 その他、トヨタは日本国内の工場従業員に対し、10月からの6カ月間で「過去にないレベル」の残業と休日出勤を要請していると報じられている。トヨタ系部品メーカーのほか、業務請負などを手掛ける人材関連なども注目される。
《AK》

 提供:フィスコ

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