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【特集】伊藤忠エネクス Research Memo(5):利益成長に沿った株主還元拡大は十分期待できる


■株主還元

株主還元についての伊藤忠エネクス<8133>の基本姿勢やその金額について、第1四半期を終えた段階では特に変更はない。

同社は株主還元については配当によることを基本とし、その水準については配当性向30%以上を指針としている。2015年3月期は、前期比2円増配して、中間配11円、期末配11円の合計22円の年間配当とした。2015年3月期は純利益は前期比減益となったにも関わらず増配を行ったのは、株主重視の経営姿勢と、翌2016年3月期以降の増益路線への復帰に自信を持っていたことの2つがその理由であると弊社では推測している。

2016年3月期は、純利益を前期比49.0%増の8,200百万円と予想していることを反映して前期比2円増配の24円配(中間配12円、期末配12円)を予想している。予想1株当たり利益に基づく配当性向は33.1%となっている。2017年3月期については配当予想を公表していないが、同社は配当性向30%という指針に従って、利益成長に沿った株主還元拡大は、十分期待できると弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《YF》

 提供:フィスコ

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