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【材料】メディシノバ・インク---4化合物について9つの適応症で新薬承認を目指す


メディシノバ・インク<4875>は米カリフォルニア州に本拠を置く創薬ベンチャー。同社は米ナスダック市場にも上場している。
創業以来、研究・製造機能・販売機能を社内に持たず、医薬品候補を外部からライセンス導入し、新たな適応症による臨床開発に経営資源を集中させている。現在、4化合物について9つの適応症で臨床治験を実施中・実施済または準備中。具体的には中枢神経系疾患を適応とするMN-166(イブジラスト)や、NASH及び特発性肺線維症を適応とするMN-001(タイペルカスト)などの開発に現在経営資源を集中。

また、同社は9月2日、MN-166のALS(筋萎縮性側索硬化症)を適応とするフェーズ2臨床治験に関して、進行ALS患者(NIV=非侵襲的換気補助器のサポートを受けるALS患者)を対象患者に含む治験対象患者基準の拡大および、登録患者数の増加などを含む修正プロトコルがFDAから承認を受け、この修正プロトコルによる最初の進行ALS患者が登録されたことを発表した。今後、フェーズ2臨床治験の開発進展が期待される。

なお、2015年12月期は売上高でゼロ、営業損益で13.39億円の赤字が見込まれている。
同社は、8月には500万 株の公募増資を行い、19.80億円を調達。それに伴い、8月31日引け後に米大手運用会社FMR LLC(フィデリティ)が同社株式の保有に係る大量保有報告書を提出しており、報告義務発生日の8月24日時点において、FMR LLCは同社株式を350万7800株(保有割合11.73%)保有しているという。

《SF》

 提供:フィスコ

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