【市況】8日の米国市場ダイジェスト:ダウは390ドル高、中国での追加緩和期待が強まる
■NY株式:ダウは390ドル高、中国での追加緩和期待が強まる
NYダウ ナスダック
終値 :16492.68 終値 :4811.93
前日比:+390.30 前日比:+128.01
始値 :16109.93 始値 :4769.72
高値 :16503.41 高値 :4815.04
安値 :16109.93 安値 :4754.89
8日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は390.30ドル高の16492.68、ナスダックは128.01ポイント高の4811.93で取引を終了した。欧州・アジア株共に上昇した流れを受けたほか、レイバー・デーの連休明けで市場参加者が増える中、先週までの下落を受けて割安と見た向きから積極的な買いが入り、ハイテク株を中心に大幅に上昇して始まった。中国の8月貿易統計で輸出入額が市場予想を下回ったが追加緩和への期待が強まり、終日堅調推移となった。ダウは一時400ドルを超す上昇となる場面もあった。セクター別では全面高となり、半導体・半導体製造装置や医薬品・バイオテクノロジーの上昇が目立った。
ネット小売のアマゾン(AMZN)は、50ドルのタブレット端末の発売計画が報じられ、大幅上昇。ファストフードのヤム・ブランズ(YUM)やフラッシュメモリのサンディスク(SNDK)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、上昇。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、フランスの重電大手アルストムのエネルギー事業買収で欧州連合(EU)からの承認を受け、買われた。
携帯端末のアップル(AAPL)は明日の新製品発表イベントへの期待感から堅調推移。新型iPhoneをはじめ様々な製品発表が予想されている。10-12月のホリデーシーズンに向けてiPhoneユーザーの買い替え需要を刺激するような機能を備えているか注目が集まるだろう。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は119円82銭、堅調な雇用指標、米国債利回り上昇でドル底堅い
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、120円08銭から119円66銭へ下落して119円82銭で引けた。予想を上振れた米国の8月労働市場情勢指数や、低調な3年債入札を受けた債券利回りの上昇に伴うドル買いに、底堅い展開となった。
ユーロ・ドルは、1.1157ドルから1.1214ドルまで上昇し1.1203ドルで引けた。ユーロ圏の4-6月期GDP改定値が予想外に上方修正されたことを好感して、ユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、株高に連れたリスク選好の円売りもあり、133円80銭から134円38銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.5413ドルから1.5357ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9773フランから0.9820フランへ上昇した。
■NY原油:続落で45.94ドル、米中の需要減退懸念などから売り優勢に
NY原油は続落(NYMEX原油10月限終値:45.94↓0.11)。44.52ドルまで下落した後、一時46.41ドルまで上昇した。中国の8月の原油輸入が減少したことや、米国ではレーバーデー(7日)を以って、夏場のドライブシーズンが終了との見方から、原油の需要減退懸念による売りが先行したもよう。
その後、中国株反発を受けた欧米株高に、いったん買い戻しになったとみられる。しかし、「オバマ米大統領が、イラン核合意の上院賛成票41票を確保し、不承認決議案を阻止できる見通し」との報道もあり、再び原油の売りが優勢になった可能性。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.15ドル +0.500ドル(+3.19%)
モルガン・スタンレー(MS) 34.27ドル +1.080ドル(+3.25%)
ゴールドマン・サックス(GS)185.88ドル +5.500ドル(+3.05%)
インテル(INTC) 29.50ドル +0.980ドル(+3.44%)
アップル(AAPL) 112.31ドル +3.040ドル(+2.78%)
グーグル(GOOG) 614.66ドル +13.96ドル(+2.32%)
フェイスブック(FB) 89.53ドル +1.270ドル(+1.44%)
キャタピラー(CAT) 74.28ドル +1.180ドル(+1.61%)
アルコア(AA) 9.72ドル +0.225ドル(+2.37%)
ウォルマート(WMT) 66.40ドル +2.510ドル(+3.93%)
スプリント(S) 5.00ドル +0.050ドル(+1.01%)
《NO》
提供:フィスコ