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【特集】大幸薬品 Research Memo(1):「クレベリンLED」の市場規模は数千億円


大幸薬品<4574>は「正露丸」「セイロガン糖衣A」を中心とする医薬品事業と、ウイルス除去・除菌・消臭製品「クレベリン」シリーズを中心とした感染管理事業を展開している。

8月12日に発表された2016年3月期の第1四半期決算は、売上高が前年同期比1.7%減の1,429百万円、営業利益が同63.7%減の150百万円、経常利益が同58.5%減の170百万円、四半期純利益が同81.4%減の50百万円となった。広告宣伝費や研究開発費などの増加は期初想定どおりであり、全体的な着地としては利益面で予想をやや上回る数値となったもようだ。

2016年3月通期の業績見通しは売上高で前期比2.5%増の9,200百万円、営業利益が同39.4%減の1,550百万円と増収ながら減益が予想されている。ただし、売上高、コストともに一時的な要因が多いことは認識しておく必要があろう。

中長期の方向性として、同社が新たな空間除菌装置として開発を進める「二酸化塩素発生ユニット(「クレベリンLED」)」のリリースが注目される。同製品の市場規模は数千億円が見込まれ、わずかなシェアでも感染管理事業の業容拡大のカギを握る製品となろう。

■Check Point
・1Qの費用増加は想定どおり、予想をやや上回る着地となったもよう
・新製品「クレベリンLED」をリリース、メリットの大きいビジネスモデル

(執筆:フィスコアナリスト)

《SF》

 提供:フィスコ

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