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【市況】<株式トピックス>=日経平均が昨年末終値を割り込み、そろそろ底打ちの見方も

 8日の東京株式市場は、円高・ドル安進行や、昼休み中に発表された中国8月の貿易統計で輸出入額が大きく落ち込んだことなどを嫌気して、後場寄り付きに大幅安に落ち込んだ。その後も、午後2時に発表された8月の景気ウオッチャー指数が景況感の悪化を示したことでも下落幅を広げ、日経平均株価は前日比433円39銭安の1万7427円8銭と大幅に反落した。
 きょうの日経平均株価は、終値で2月3日以来、7カ月ぶりの安値水準となったのに加え、昨年末(12月30日)終値の1万7450円も割り込んだ。市場参加者のあいだでは「今年の上昇分がすべて吹き飛んだ」との心理的な、挫折感がただよって株式市場への厭戦気分が浮上している。
 今年の相場が往って来いになってしまったことに対する喪失感は確かに否定できないものの、市場関係者からは「往って来いの水準まで下げて、ほとんどの投資家が弱気になった水準で、そろそろ底が入る可能性もある」との見方が出ていた。
 8日、午後7時現在では、東京株式市場の終了した日本時間午後3時以降に上海総合指数が切り返して5日ぶりに反発に転じたのに加え、欧州株式市場が軒並み高となっていることから、外国為替市場では、1ドル=120円10銭水準へと円安・ドル安が進行している。日経平均先物も一時、550円高の1万8010円と1万8000円台を回復している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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