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【市況】8日の香港市場概況:ハンセン指数は5日ぶりに反発、上海総合指数の急伸を好感


8日の香港市場は大幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比675.52ポイント(3.28%)高の21259.04ポイントと5日ぶり、本土企業株で構成されるH株指数が376.26ポイント(4.13%)高の9479.48ポイントと7日ぶりにそれぞれ反発した。売買代金は826億5900万香港ドル(7日は671億9300万香港ドル)。

本土株高が追い風。上海総合指数が後場途中から急伸したことを好感し、香港の各指数も引けにかけて上げ幅を広げた。ハンセン指数は前日まで4日続落し、連日で年初来安値を更新していたため、値ごろ感に着目した買いも入っている。取引時間中に公表された8月の中国貿易統計は、全体として低調な内容。貿易黒字が前月を大幅に上回ったものの、輸入が予想以上に落ち込んでいる実態が判明している。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち49が上昇、1が変わらず)。個別では、香港不動産開発の九龍倉集団(4/HK)が7.9%高、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(992/HK)が6.1%高、本土系不動産の華潤置地(1109/HK)が5.8%高と上げが目立った。時価総額上位の金融株も高い。

H株自動車セクターも軒並み上昇。長城汽車(2333/HK)が15.7%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が7.0%高、東風汽車集団(489/HK)が5.6%高、広州汽車集団(2238/HK)が4.5%高と値を上げた。ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車に関しては、同社の8月新車販売台数が前年同月比で18.5%増加し、プラス成長を回復したことが材料視された(7月は1.7%減と10カ月ぶりのマイナス)。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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