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【材料】岡村製作所が3日ぶりに反落、1Q経常益は大幅改善も円高が重しに

 岡村製 <7994> が3日ぶりに反落。朝方は為替相場が円安もみ合い展開のなか買いが先行。しかし、後場に入り為替相場が円高ドル安に転じた後、下げに転じ、1000円とび台での防衛戦となっている。オフィス家具大手でコクヨと双璧。去る、8月5日発表の今2016年3月期第1四半期(4-6月)連結経常利益は前年同期比78.1%増の29億円に拡大。4-9月期(上期)計画48億円に対する進捗率は60.6%となり5年平均の63.1%並みとなり、第1四半期の売上営業利益率は4.3%と前年同期の2.5%から改善した。据え置かれた通期連結経常利益16%増の120億円予想は連結初年度の07年3月期最高益115.39億円を上回る。為替の円高展開がという逆風がなければ達成されそうだ。

 同社の前15年3月期の海外売上高比率は4%程度にとどまっており、円安進行は原料鋼板の輸入価格アップにつながる。もう一段の円安展開となれば採算低下を招く懸念も浮上する。国内のオフィス需要に頼る収益構造には改善の余地がありそうだとの指摘もある。(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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