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【材料】芝浦電子---サーミスタ素子、温度センサ製造販売大手、ROEは2ケタ台目前まで上昇


芝浦電子<6957>はサーミスタ素子、温度センサ大手。ガラス封止サーミスタ技術は世界標準規格の地位を獲得している。1953年3月創業以来、サーミスタ素子および温度センサの製造・販売に特化して多角経営せず、サーミスタの開発に注力してきた。1972年にはガラス封止サーミスタを開発し、以来サーミスタの世界標準になっている。

サーミスタ素子および温度センサは日常生活の中であまり目に触れる機会はないものの、エアコンや冷蔵庫、電気釜、電子レンジを始めとする家電製品、ガス給湯器などの住設機器、複写機やプリンターといったOA機器、自動車など非常に多岐にわたって使われており、省エネ、快適な生活を支え、世界的な環境問題を解決していくうえで、重要な役割を担っている。

2016年3月期は売上高で前期比4.4%増の210億円、経常利益で同3.8%増の20億円が見込まれている。ハイブリッド車や電気自動車等環境対応車での搭載を推進する方針。また、
欧州車を中心にディーゼル車の排ガス部分に高温用サーミスタ素子の利用が拡大しており
今後も増加すると思われる。

PBRは0.73倍と1倍を下回り、配当利回りは2.96%と相対的に高水準。1株あたり配当は前期比変わらずの50.00円、配当性向は同4.6pt増の28.2%となっている。2015年3月期のROEは前期比1.9pt増の9.7%と2ケタ台目前。

《SF》

 提供:フィスコ

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