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【市況】市場の関心は中国から、米金融政策に向かう/オープニングコメント


 8日の東京市場は方向感の掴みづらい展開が続きそうである。7日の米国市場はレイバーデーの祝日で休場であり、海外勢のフローも減少する。欧州市場については、ドイツ鉱工業生産の増加などが安心感となり、全般堅調だった。シカゴ日経225先物は時間外で17860円と変わらずの水準。円相場は1ドル119円20銭辺りと円高に振れて推移している。

 欧州株の流れを受けて一先ず落ち着いたスタートにはなりそうである。その後は中国を睨みながらの展開になりそうであり、中国の8月貿易収支の発表辺りに関心が向かいそうである。ただし、7日の上海指数は2.5%程度の下落となったが、東京市場への反応は限定的だった。

 市場の関心は中国から、今後10日程度は米国の金融政策に向かいやすい。16、17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利上げ局面に入る可能性があるため、足元では9月利上げを想定したポジション圧縮が優勢。

 しかし、下へのバイアスも緩やかになり、直近安値水準での二番底形成が意識される銘柄が多く目立つ。週末には先物・オプションSQを控えていることからトレンドは出難いと考えられるが、9月利上げを想定し、且つ、利上げ実施後のアク抜けを意識したスタンスと考える。
《AK》

 提供:フィスコ

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