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【市況】<マ-ケット日報> 2015年9月7日

 週明けの市場は日経平均が反発。終値は前週末比68円高の1万7860円だった。朝方は米国株の急落を受けて1万7500円を割れる場面があったが、休場明けの中国上海株が序盤は安定した値動きを見せたことから買い戻され、中頃からは概ねプラス圏での推移となった。ただ、中国景気や米国の利上げへの警戒感は強く、株価を一段と押し上げるような実需は入らなかった。

 前週末の米国市場は早期利上げ観測が燻りダウ平均が3日ぶりに大幅反落した。注目された8月の雇用統計は雇用の伸びが事前予想を下回ったものの、失業率が想定以上に改善して利上の火が燻ったままの状態に。結局、雇用が良くても利上げ警戒で、悪くても実態悪で株が売られる流れにあったようである。さて、米株安を受けた週明けの東京市場は、序盤に日経平均が300円を超える下げを見せたものの、落ち着いたスタートとなった中国上海株の動きを受けて10時頃から買い戻しが入り、その後は前週末終値近辺でのもみ合いに終始した。東証1部の騰落数では値下がり銘柄の方が多く、また出来高も減っている状況から底打ち感は出ていない。最終的には中国上海株が値下がりに転じており、今週も中国、米国に振り回される1週間となりそうだ。週末のメジャーSQ算出までは需給面でも大きく振れる可能性がある。個別では新規に日経平均採用銘柄となることが決まったDNA <2432> と長谷工 <1808> が上昇。延期していた15年3月決算を発表した東芝 <6502> も買われている。(ストック・データバンク 編集部)

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