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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東芝、長谷工、伊藤忠、KDDI

■コナミ <9766>  2,715円  +55 円 (+2.1%)  本日終値
 コナミ<9766>が3日ぶりに反発、一時年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は4日、同社株のレーティングを「アンダーウエート」から「ニュートラル」に引き上げた。目標株価は1830円から2470円に見直している。同証券では、エクイティストーリーを変更。従来、16年3月期営業利益は、ゲームソフトおよびモバイルゲームの開発費上昇に伴う収益性低下などで「前年比3.1%増の小幅な営業増益」を予想していた。しかし、健康サービス事業の減損発生リスクが後退、モバイルゲームおよびコンシューマーゲームの収益拡大などが見込まれることから「前年比69.2%増(259億円)の大幅な営業増益」に業績見通しを見直している。

■東芝 <6502>  352.7円  +6.1 円 (+1.8%)  本日終値
 東芝<6502>が朝安後にプラス転換。きょう午前9時30分に、公表を延期していた2015年3月期の連結決算を発表し、買い安心感につながっている。最終損益が378億2500万円の赤字となった。このほか、有価証券報告書を同日に関東財務局に提出したとも発表している。ただ、2016年3月期の業績見通しは非開示とした。会社側では今期の「連結業績予想は、公表可能な状態になり次第、速やかに開示」するとしている。

■ネクスト <2120>  715円  +12 円 (+1.7%)  本日終値
 ネクスト<2120>が反発。700円近辺は下値限界ラインとみた押し目買いが厚くなっている。不動産情報サイト「ホームズ」を運営、物件掲載数で業界トップクラス。不動産市況の回復を背景に物件掲載数の増加や広告宣伝効果で手数料収入が好調に拡大している。今年1月に子会社化したスペインの情報サイト運営企業を拠点に、世界46カ国でサイトを展開しており、将来的な成長期待が強い。16年3月期の連結営業利益は前期比58%増の43億1400万円を見込んでいる。

■長谷工コーポレーション <1808>  1,329円  +21 円 (+1.6%)  本日終値
 4日、日本経済新聞社が日経平均構成銘柄の定期見直しに伴い、10月1日から長谷工 <1808> 、ディーエヌエ <2432> を新規採用すると発表したこと買い材料視された。発表を受けて、インデックスファンドの組み入れ需要などを見越した先回り的な買いが向かった。

■伊藤忠商事 <8001>  1,369.5円  +21 円 (+1.6%)  本日終値
 4日、伊藤忠 <8001> がホワイトヘイブン・コール社と取り組んでいる、豪州のモールス・クリーク炭鉱の本格生産を開始したと発表したことが買い材料。同炭鉱は豪州有数の可採埋蔵量を誇り、同社は15%の権益を所有する。また、生産量は現在の年産700万トンから今後年産1300万トンへと拡張する計画としている。発表を受けて、大規模炭鉱の本格生産による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■KDDI <9433>  2,948.5円  +43 円 (+1.5%)  本日終値
 KDDI<9433>が小反発。4日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を3340円から3730円に引き上げた。モバイル通信料収入の増収基調を堅持している点や高水準な営業CF(キャッシュフロー) を背景とする株主還元拡大ポテンシャルを有する点を引き続き評価している。

■三菱電機 <6503>  1,137.5円  +14.5 円 (+1.3%)  本日終値
 三菱電機<6503>が反発。欧州有力証券では、中国マクロの減速が営業利益内で直接影響するのはエレベーター、FA、エアコンなどと指摘。「中国マクロ減速の間接影響はアジア圏で特に大きく、その影響を精査する必要はある」としながらも、「現状持てる情報を全て反映しても、業績予想は大きくは変わらなかった(営業利益予想は15年度が3300億円から3200億円に、16年度が3600億円から3500億円)」と解説。産エレ業界のトップピックと位置づけ、レーティング「バイ」を継続。目標株価は1800円から1700円に引き下げている。

■オンコセラピ <4564>  298円  +3 円 (+1.0%)  本日終値
 オンコセラピー・サイエンス<4564>が反発。この日の寄り前に3月に発表したTCR(T細胞受容体)解析サービスについて、ワクチン事業に応用するとともに、製薬企業や医療機関、研究機関などに対する研究用途の解析サービス事業を開始すると発表しており、これを好感した買いが入っている。TCR解析サービスは、がん免疫療法においての最先端の取り組みとして、シカゴ大学医学部中村祐輔研究室で開発された「次世代シーケンサーを用いてT細胞受容体を解析する方法」を導入したもので、これにより、血液中およびがん組織や腹水・胸水中のT細胞の変化をモニタリングすることが可能であり、数百万から1000万種類のT細胞に相当する情報を迅速に提供することができるというもの。また、がん分野だけでなく、自己免疫疾患・薬剤や食物アレルギー・感染症時の免疫細胞の変化などを調べることなどにも応用可能としている。なお、同事業の開始に伴う業績への影響については、判明次第公表するとしている。

■東京精密 <7729>  2,263円  +22 円 (+1.0%)  本日終値
 東京精密<7729>が反発。国内大手証券が、目標株価を大幅に引き上げたことが確認されており、株価の下支え材料となっている。リポートでは東京精密について、「前期の営業利益はリーマンショック以来の100億円台を回復、今期以降も増益継続を同証券では予想」としたうえで、強力な成長エンジンはまだ姿を見せていないものの、「波乱の半導体関連業界に属しながら増益基調を続ける経営手腕を評価したい」としている。同証券による目標株価は2500円から3200円へ引き上げられた。ただ、「現在、半導体の設備投資サイクルは下降局面にあり様子見としたい」とし、レーティングは「ホールド」を継続している。

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