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【市況】英ポンド週間見通し:弱みか、利上げは現実的ではないとの見方も


■下落、リスク回避の円買い優勢

先週のポンド・円は大幅下落。英早期利上げ観測が後退しつつあることや米ドル・円相場が円高方向に振れたことが要因。投機筋によるポンド売り・米ドル買いが継続的に観測されており、この影響で対円レートは一時180円台前半まで下落した。取引レンジは180円24銭-187円65銭。

■弱みか、利上げは現実的ではないとの見方も

今週のポンド・円は弱含みか。しばらく前までは早期利上げへの期待でポンド買いが観測されていたものの、米利上げ開始時期が10月以降になる可能性があることから、英国の利上げ開始時期は大幅に遅れるとの見方が広がっている。英中央銀行のカーニー総裁や金融政策委員会のメンバーはタカ派的な発言を繰り返しているが、早期利上げは現実的ではなく、ポンド売りは継続する見通し。

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
9日:7月鉱工業生産(前月比予想:+0.1%)
9日:7月商品貿易収支(予想:-94.75億ポンド)
10日:英中央銀行が政策金利発表(0.50%で現状維持の公算)

予想レンジ:177円00銭-182円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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