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【市況】今週の【早わかり株式市況】 日経平均が1300円安で1万8000円割れ、投げ売りで下げ加速


 今週の株式市場は、前週の週末にかけて日経平均が3日間で1300円を超える急反発となっていただけに、戻り待ちの売りが優勢となり、4日ぶりに反落してスタート。
 翌火曜日は前日の欧米株安を受けて軟調な展開で推移する中、中国が午前に発表した8月のPMI(製造業購買担当者景気指数)が景気判断の節目である50を半年ぶりに下回ったことで景況感の悪化が明らかになったうえ、対ドルで円高が進み、下げ足を加速させた。この日は再び世界同時株安となった。その後は日経平均の日中値幅が大きく乱高下を繰り返す方向感に欠ける展開が続いた。
 週末は一段と円高が進んだこともあって先物主導の売りで大幅安となり、信用の追い証発生による投げ売りも加わり、日経平均の下げ幅は一時570円を超え1万7600円まで下げ、8月26日に付けた場中の直近安値を下回った。

 日経平均は、前週比1344円(7.02%)安の1万7792円と終値ベースで1万8000円を割れ、約7ヵ月ぶりの安値を付けて4週続落して取引を終えた。週間の振れ幅は1411円と前週の1478円とほぼ同じ大きな振れが続いた。


 来週も中国を震源とする世界景気減速への警戒に加え、国内では先物とオプションのメジャーSQを控えているだけに不安定な相場が続くとみられる。

◆マーケット・トレンド(8月31日~9月4日)

【↓】 8月31日(月)―― 4日ぶり大幅反落、米中株安で戻り売り
 日経平均 18890.48( -245.84)  売買高24億7360万株 売買代金 2兆7460億円

【↓】 9月 1日(火)―― 724円安、中国減速懸念で大幅続落
 日経平均 18165.69( -724.79)  売買高26億6428万株 売買代金 2兆7709億円

【↓】 9月 2日(水)―― 3日続落、米中の景気懸念で一時1万8000円割れ
 日経平均 18095.40( -70.29)  売買高29億3995万株 売買代金 2兆9654億円

【↑】 9月 3日(木)―― 欧米株高を好感し4日ぶりに反発も、終盤ブレーキ
 日経平均 18182.39( +86.99)  売買高22億2237万株 売買代金 2兆3717億円

【↓】 9月 4日(金)―― 大幅反落で1万8000円割れ、7ヵ月ぶり安値
 日経平均 17792.16( -390.23)  売買高26億5258万株 売買代金 2兆6941億円

◆セクター・トレンド(8月31日~9月4日)

(1)全33業種が大幅下落
(2)オリックス <8591> など他金融、三菱UFJ <8306> など銀行といった金融株の下げがきつい
(3)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、住友電 <5802> など非鉄、信越化 <4063> など化学といった素材株が売られた
(4)円高でSMC <6273> など機械、村田製 <6981> など電機といった輸出株も大幅安
(5)セブン&アイ <3382> など小売り、明治HD <2269> など食品といった消費関連株に再び売り
(6)菱地所 <8802> など不動産、大和ハウス <1925> など建設株もさえない

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