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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ネクソン、エプソン、ファストリ、カシオ

■ネクソン <3659>  1,580円  -58 円 (-3.5%)  本日終値
 ネクソン<3659>が続落。米系大手証券では、2日に子会社のネクソンアメリカが、QCGamesと戦略的パートナーシップを締結、第1作目のマルチプレイヤーオンラインアクションゲームのグローバル独占配信権を獲得したと発表した事を受け、「現経営陣は米国での戦略的投資を積極的に推進、新作がパイプラインに現れてきており、投資先が開発した『Dominations』が欧米での収益ドライバーとなっている」と指摘。「今後も、豊富なパイプラインが提供され、欧米での収益が伸長し、地域バランスの改善が期待される」として、レーティング「オーバーウエイト」を継続している。

■セイコーエプソン <6724>  1,832円  -60 円 (-3.2%)  本日終値
 セイコーエプソン<6724>やマツダ<7261>がともに年初来安値を更新するなど欧州関連株が安い。4日の東京為替市場でユーロは対円で一時、1ユーロ=132円50銭台に下落。4月末以来、約4カ月ぶりのユーロ安・円高水準をつけた。前日の欧州中央銀行(ECB)理事会で、ドラギ総裁がユーロ圏の量的緩和に関して16年9月の期限延長を示唆したことを受けユーロが急落した。このユーロ安を受け、欧州向け比率が高い日本企業には業績悪化要因となるとの見方から売りが膨らんでいる。

■ファーストリテイリング <9983>  46,465円  -1,330 円 (-2.8%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が一時1600円を超える下げで4万6120円まで売られたほか、ファナック<6954>も650円安の1万9235円まで下落するなど、日経225種採用の値がさ株の下げがきつい。全般はリスク回避ムードが一段と強まるなか、日経平均株価は一時570円強の下げをみせ1万7700円を下回った。8月26日の取引時間中につけた安値1万7714円を下回り、大勢2番底確認とはならなかった。先物主導の裁定解消売りの直撃で指数寄与度の高い両銘柄の下げが際立っている。

■ダイソー <4046>  389円  -10 円 (-2.5%)  本日終値
 ダイソー<4046>は8月25日に387円まで売り叩かれているが、PBR1倍割れの時価は好実態から見直せよう。基礎化学品と機能化学品をコア事業に医薬品原薬や中間体などにも注力している。機能化学品はアリルエーテル類を欧米で拡販、エピクロルヒドリンゴムも輸出が伸びており、今16年3月期は通期連結営業利益で60億円(前期比16.0%増)と2ケタ増益を見込む。医薬品原薬・中間体は、抗潰瘍薬や米国向け後期臨床試験用原薬などが堅調に推移、診断薬分野にも注力している。電極も、クロール・アルカリ分野や銅箔分野の海外向け輸出が増加するとともに酸洗設備用電極の販売も増加している。

■カシオ計算機 <6952>  2,189円  -54 円 (-2.4%)  本日終値
 カシオ計算機<6952>が反落。欧州大手証券が3日付でカシオのカバレッジを開始したことが確認されているものの、地合いに抗しきれず軟調展開となっている。同証券は、カシオの目標株価2800円、投資評価「アウトパフォーム」でカバレッジ開始している。「G-SHOCKの強いブランド力と高付加価値戦略の成功で時計の好調が継続している」としたうえで、インバウンド需要も追い風と解説。加えて今期中の株主還元(自社株買い/増配)の可能性が高く、当面市場期待が続くと予想している。

■カネカ <4118>  913円  -10 円 (-1.1%)  本日終値
 カネカ<4118>が小幅安。個別で悪材料は出ていないものの、全面安に抗しきれず軟調な展開。寄り付き直後には、前日比7円高の930円まで買われる場面もあった。国内有力証券では、ファッションウィッグ向けアクリル系繊維の需要が、「ファッションとして付け毛を多用する習慣があるアフリカ市場で増加している」と指摘。「海外市場中心に建築用途向けの製品販売も拡大している」との見方で、足元の堅調な業績から当面は年初来高値1067円を目指す展開を想定。通期経常利益予想を345億円(会社予想は330億円)と予想している。

■小野薬品工業 <4528>  15,270円  -70 円 (-0.5%)  本日終値
 小野薬品工業<4528>は朝高後、売りに押される展開。前日は、「オプジーボ」の導出先であるブリストル・マイヤーズスクイブ社が2日、米国食品医薬品局(FDA)が、治療歴を有する非扁平上皮非小細胞肺がん患者を対象としたオプジーボに関する生物学的製剤承認一部変更申請(sBLA)を受理したと発表したことを受け急伸したが、この日は利益確定の売りが出ているようだ。ただ、市場には同社株に対する前向き評価が出ており、岩井コスモ証券は3日、同社株の投資判断を新規「B+」とし目標株価を1万6500円に設定した。第1四半期(4~6月)期の連結営業利益は前年同期比4.2倍の116億円と大幅増益だった。主要新製品が好調に推移しており、同証券では16年3月通期の営業利益は前期比35%増の200億円と会社予想(140億円)に対する大幅な増額修正を予想している。また、「オプジーボ」に関しても「適用拡大に向けた臨床や申請は順調に進捗しているようだ」とし、今後の展開に期待している。

■クボテック <7709>  860円  +150 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 クボテック<7709>が前日ストップ高の余勢を駆りカイ気配。気配値を前日比150円(21.1%)高の860円まで切り上げ、取引が成立していない。3日に、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が、次世代フライホイール蓄電システム実証試験施設が山梨県米倉山に完成したと発表したことを受け、後場に急動意した流れが続いている。山梨県の次世代フライホイール蓄電システムには同社のCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics:炭素繊維強化プラスチック)製フライホイールが採用されている。クボテックは4月15日に、超電導フライホイール蓄電システムの実証実験を始めたことで注目され、330円だった株価が5月1日には1690円まで急騰した経緯がある。8月24日に株価が600円を割り込んでいたところに、NEDOの発表で動意づいて短期資金を呼び込み、実証試験施設完成をハヤす動きとなっている。

●ストップ高銘柄
 ネプロジャパン <9421>  2,177円  +400 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値
 メディアシーク <4824>  481円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 ベステラ <1433>  5,230円  +705 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値
 オプティム <3694>  5,420円  +705 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 オプトロム <7824>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値
 文教堂GHD <9978>  548円  -100 円 (-15.4%) ストップ安   本日終値
 グローアジア <3587>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 など、3銘柄

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