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【市況】8月の日経平均の値幅は3000円超、「くりっく株365」平均取引数量は前月比1.5倍に拡大


東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、8月の取引数量は前月比12.3%プラスの394万5138枚。1日の平均取引数量も18万7865枚と前月比では23.0%のプラス。月末時点の証拠金預託額は3115億円と月末時点ベースでは上場来最高を更新した。

一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、8月の取引数量は前月比38.7%プラスの96万8311枚。1日平均取引数量に関しては前月比52.1%という大幅プラスの4万6162枚となった。一方、月末時点の証拠金預託額は337億円と前月を若干下回る格好に。

8月の為替市場では、ドル・円の上下レンジは9円超と09年2月の10円以来の大きな値幅となった。一方、日経平均の上下のレンジは3001円と08年10月のリーマンショック後の急落(4205円)以来となるこちらも歴史的な値幅に。8月の「くりっく365」「くりっく株365」の前月比での高い伸びは、ドル・円、日経平均のボラティリティ急騰を受けて、短期投資を手がける投資家だけではなく安値で狙っていた投資家も参戦したことが要因と考えられる。

9月も高いボラティリティは継続しており、とりわけ日経平均は上下の値動きが非常に激しい。週末の4日には米雇用統計、週明け以降はレイバーデー明けで海外投資家が続々と市場に戻ってくることから荒い相場展開は続くと見られる。一方、日本市場でも11日に9月メジャーSQ算出を控えていることでSQ週特有の思惑先行の商いが入る可能性はある。ボラティリティが高止まりしていることを考慮すると、今月は先月以上にトレードチャンスが増えるとの見方もできよう。

《MT》

 提供:フィスコ

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