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【材料】三井ハイテクが4日続落、供給先の在庫調整受け16年1月期業績と配当予想を下方修正

 三井ハイテック<6966>が4日続落。3日の取引終了後、16年1月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の700億円から670億円(前期比2.3%増)へ、営業利益を同31億円から20億円(同34.8%減)へ、純利益を同26億円から21億円(同17.7%減)へ下方修正したことが嫌気されている。主な供給先である半導体・家電業界で景気減速による在庫調整の動きがみられることや、自動車業界でも原油価格低下などの影響から環境対応車の需要が予想を下回っていることなどが要因という。
 また、業績予想の修正に伴い、従来11円を予定していた期末配当を8円に引き下げると発表しており、これも弱材料視されている。中間配当と合わせた年間配当は15円(従来予想18円、前期17円)を予定している。
 あわせて発表した第2四半期累計(2~7月)決算は、売上高328億1900万円(前年同期比2.4%増)、営業利益10億8800万円(同28.0%減)、純利益13億200万円(同6.6%増)だった。スマートフォンなどの情報端末向け製品や環境対応製品の受注拡大に取り組んだほか、為替相場が円安に推移したことなどが寄与し増収を確保したが、電機部品の需要減少が響き営業減益を余儀なくされた。
 なお、同時に上限を80万株(発行済み株式数の1.94%)、または6億円とする自社株買いも発表したが、これに対する反応は限定的だ。

三井ハイテクの株価は9時30分現在644円(▼25円)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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