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【市況】今日の日経平均はこうなる~中国休場で動意薄の東京市場


【小幅高となる】18150-18550円のレンジを想定=フィスコ村瀬 智一

米雇用統計を控えて動きづらいところではあろうが、18200円処を中心とした煮詰まり感も意識されてきている。足元でのリスクオフによるポジション圧縮の流れが一巡するなか、リバウンドを意識したスタンス。

5日線に上値を抑えられやすいほか、ボリンジャーバンドでは-1σと-2σとのレンジは継続。一目均衡表では転換線が上値抵抗として意識されうやすいだろう。しかし、これら抵抗線を捉えてくるようだと、短期トレンドが転換する可能性があり、上へのバイアスが強まる可能性はある。18150-18550円のレンジを想定する。

【小幅高となる】中国休場で動意薄の東京市場=田代 昌之

円建てCME先物は前日の225先物比10円安の18220円。為替市場では、ドル・円が120円10銭台、ユーロ・円が133円60銭台(8時00分時点)。本日も中国市場休場を受けて積極的な商いは手控えられよう。米国では雇用統計の発表を控えていることから様子見ムードが強まりやすい。TOPIX先物では来週末のメジャーSQが意識されて期近と期先のロールオーバーがスタートしたこともあり、方向感はよりつかみにくくなりそうだ。なんらかの売買フローが流入しない限り、本日の先物市場は静かな相場展開が続くと想定。

欧州中央銀行(ECB)は3日、17年の成長見通しを前回発表の2.0%から今回は1.8%へ、インフレ見通しを1.8%から1.7%にそれぞれ下方修正した。ドラギECB総裁は会見で「ECBは量的緩和(QE)で規模や期間を変更することが可能である」と述べており、量的緩和策の強化、長期化の思惑が広がったことからユーロ売りが優勢となった。市場関係者の間では、ECBによる量的緩和策の強化は米国の利上げに対応することが主な目的ではないか、との見方が出ている。米国は年内に利上げを開始と予想されているが、これによって世界の市場流動性が著しく低下した場合、新興国市場などは大きな影響を受ける可能性がある。ECBによる追加緩和はこの影響をある程度抑えることができると見られている。一方、ECBが追加緩和に動いた場合、日本銀行も追随するとの声も聞かれているが、日銀による金融緩和への期待感は今のところさほど高まっていない。

《SY》

 提供:フィスコ

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