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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は120円前後で推移か、米雇用統計の発表を控えてドル買い抑制も


3日のドル・円相場は、東京市場では119円22銭から120円46銭で推移。欧米市場でドルは119円70銭まで売られたが、120円36銭まで反発し、120円33銭で取引を終えた。

本日4日のドル・円は120円前後で推移か。8月米雇用統計の発表を待つ状況となる。雇用統計の改善に対する期待は特に高まっていないことから、ドルは120円台前半で伸び悩む可能性がある。

欧州中央銀行(ECB)は3日、2015年から2017年までのユーロ圏の成長見通しを引き下げた。2017年の成長見通しは前回発表の2.0%から今回は1.8%へ、インフレ見通しは1.8%から1.7%に下方修正された。

ドラギECB総裁は会見で「ECBは量的緩和(QE)で規模や期間を変更することが可能である」と述べており、量的緩和策の強化、長期化の思惑が広がったことでユーロ売りが優勢となった。

市場関係者の間では、ECBによる量的緩和策の強化は米国の利上げに対応することが主な目的ではないか、との見方が出ている。米国は年内に利上げを開始すると予想されているが、これによって世界の市場流動性が著しく低下した場合、新興国市場などは大きな影響を受ける可能性がある。ECBによる追加緩和は、この影響をある程度抑えることができるとみられている。ECBが追加緩和に動いた場合、日本銀行も追随するとの声も聞かれている。

《SY》

 提供:フィスコ

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