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【通貨】NY為替:ユーロ売り加速、ECBはQE拡大の構えも、総裁会見


外為市場でユーロ売りが加速した。欧州中央銀行(ECB)定例理事会、ドラギECB総裁のハト派発言を受けて欧州各国の債券利回りは低下。ユーロ・ドルは1.1237ドルから1.1088ドルまで下落し、8月19日来の安値を更新した。ユーロ・円は135円08銭から133円15銭へ下落し、5月26日以降3か月ぶりの安値を更新。ユーロ・ポンドは0.7356ポンドから0.7277ポンドへ急落し、8月31日来の安値を更新した。ユーロ・スイスは1.0903フランから1.0828フランまで下落した。

欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で市場の予想通り政策金利など3つの主要金利を現行で据え置くことを決定。同時に発表した最新の見通しでは、2015年から2017年までの国内総生産(GDP)の成長やインフレ見通しをそれぞれ下方修正した。その後に行われた会見において、ドラギECB総裁は、インフレの下方リスクに言及したほか、新興国市場の混乱で景気下振れリスクが増大していると指摘。必要とあれば「責務の範囲で全ての手段を用いる」とし、「QEで規模や期間を変更することも可能だ」「必要とあれば量的緩和(QE)を2016 年9月末以降も続ける」と断固とした方針を示した。

《KK》

 提供:フィスコ

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