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【市況】<マ-ケット日報> 2015年9月3日

 3日の市場は日経平均が4日ぶりに反発。終値は前日比86円高の1万8182円だった。取引時間中は1万8481円(386円高)まで買われる場面があったものの、買い戻し以外の買いが入らず高値は維持できなかった。反発の材料は米国株の上昇だったが、中国情勢の落ち着きどころが読めないため、実需がなかなか入ってこないようである。

 昨日の米国市場は中国上海株の下げ渋りや欧州の株高を受けてダウ平均が4日ぶりに大幅反発した。直近の3日間で600ドル近く下げていた反動もあったようだ。この日発表された経済指標はまずまずだったが、ここからの上値は週末の雇用統計次第という状況。さて、米国株の反発でひと息ついた東京市場だが、一時386円高まであった日経平均が86円高程度で引けるなど、この日も買いが持続しない状況が続いている。上げを主導していた外国人のリスク資産縮小の動きが強く、夏場まであった需給面の潤沢感は後退している。下値1万8000円近辺では公的資金が買いを入れている様子だが、この資金は上値を買わないため、下げにブレーキはかけても上げ基調に転換させるには至らないだろう。目先の相場は明日まで中国市場が休みであるため、週末の米雇用統計や今晩のECB理事会の結果待ち。国内事情より海外事情で動く相場は今しばらく続きそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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